京都の桜(洛北)    2013年4月12日


 江戸時代から都を代表する花見の名所であった平野神社

 毎年恒例になっている京都の桜を見るために、新幹線で京都駅へ  今年は、北洛の桜を訪ねることにし、先ず、平野神社へ。
 西の鳥居を潜って、露店が並ぶ参道を通り、境内を抜けて正式の入り口である東大鳥居へ。  「平野の夜桜」は江戸時代には、都を代表する花見の名所であった。  境内には、約60種類400本の桜がある。 桜の中でも、魁など珍種の桜が多い。  平野神社は、794年の平安遷都に伴い始まり、花山天皇によって境内に数千本の桜が 植えられたのが起源といわれている。
 神社は、源氏、平氏、大江氏、菅原氏などの公家の氏神にもなっている。  神門を潜ると、正面に、東福門院により寄進された拝殿がある。   左手には、御神木の大楠木があり、樹下に、日本最大の鉄餅の「すえひろがね」がある。  平野造りと呼ばれている平野神社本殿に参拝して、神社を後にする。
   平野神社   地図の中央の矢印が平野神社です      <京都府京都市北区平野宮本町にて>
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 京都の桜の名所として知られている半木の道の紅枝垂桜

 平野神社から市バスで北大路まで足を延ばし、 京都の桜の名所として知られている「半木の道」へ。  半木の道は鴨川の左岸堤防の上に設けられた、京都府立植物園に沿って、 北大路橋から北山大橋までの840mの散策路である。
 鴨川の堤防には、至る所で染井吉野が植えられているが、半木の道のように 紅枝垂桜が植えられているとことは見当たらない。  この桜は、京都ライオンズクラブの手によって、40年前に植樹された。  右岸から、鴨川に映る桜林も見応えがあり、香嵐渓の巴川に映る紅葉を連想させる。  京都の桜の名所は、数多くあるが、平安神宮と半木の道が双璧と言えるだろう。
 終点の北山大橋で右折して東に進むと、京都府立植物園の北門に出る。  植物園には彼岸桜から菊桜まで、100品種500本の桜がある。  日本最初の植物園として、1924年に開園した。  植物園のシンボルも矢張り、古木の「八重枝垂桜」である。  園内で、紅枝垂桜と染井吉野の両方の桜林を楽しんだ後、再び、北山大橋に戻り、 鴨川の右岸を歩く。  北山大橋から北は、染井吉野の桜林の替わる。
   半木の道   地図の中央の矢印が半木の道です      <京都府京都市左京区賀茂今井町にて>
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   京都府立植物園   地図の中央の矢印が京都府立植物園です      <京都府京都市左京区下鴨半木町にて>
京都府立植物園の桜を、下記の「京都府立植物園の桜」のボタンをクリックして40枚のスライド写真でご覧ください。

 
 上賀茂神社の境内で咲く紅枝垂桜の斎王桜

 染井吉野を見ながら、北山大橋から上賀茂橋を経て、御薗橋まで1030m歩いて 右折すると、上賀茂神社の一ノ鳥居がある。  上賀茂神社の桜は100本程であるが、紅や白の見応えのある桜があり、京都の桜の名所のひとつになっている。
 鳥居を潜ると、右手に、紅枝垂桜の「斎王桜」と白枝垂桜の「御所桜」が並んでいる。  重文の外幣殿(御所屋)の奥には、紅枝垂桜の「風流桜」がある。  二ノ鳥居を潜ると、左手に「楽舎」、正面に「細殿」があり、その横に、JRのポスター「そうだ 京都  行こう」に採用され、一躍、有名になった紅枝垂桜の「みあれ桜」がある。  玉橋の正面にある楼門を潜り、改装中の上賀茂神社本殿に参拝した後、孝明天皇縁の「御幸桜」を眺めて、 上賀茂神社を後にして、今日最後の桜の名所である「宝が池公園」へ向かう。
 地下鉄烏丸線の「国際会館駅」で降りて、北園から岩倉橋を渉るも、人影は殆ど無い。  京都国際会館の敷地内には桜林は見られるものの、公園内は所々に桜を見かける程度で、桜の森もあるが、 態々、足を運んでくるほどのものでもない。  宝池を一周し、湖面越しに比叡山を眺め、駐車場横の「エスダンピータ」の像を鑑賞して、早々に、宝池を後にする。  観光客のために、宝池は桜の名所から外すべきだと思いながら、今年の京都の桜の散策を終える。
   上賀茂神社   地図の中央の矢印が上賀茂神社です      <京都府京都市北区上賀茂本山にて>
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   宝が池   地図の中央の矢印が宝が池の桜です      <京都府京都市左京区松ケ崎木燈籠町にて>
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