奈良の箸墓古墳が卑弥呼の時代に遡ると発表し世間の耳目を集めた、
千葉県佐倉市にある国立歴史民族博物館を一度訪れたいと思っていたが、今日、やっとその願いが叶うことになった。
博物館は佐倉城址公園の中にあり、歴史学、考古学及び民族学に関する我が国唯一の国立博物館である。
最初の原始・古代のコーナーでは、14,000年前の土器が展示してある。
土器の制作年代は異説が多く、手元にある、1965年に発行された「日本の歴史」には、
当時の大御所である井上光貞氏が、日本の土器の発祥は5,000年前と紹介している。
その最後に、若い者が放射能測定という新しい手法を用いて、10,000年、又はそれ以上に遡った年代を出しているが、
それでは、日本が世界で最初に土器を製作したということになると、かなり否定的な言葉で結んでいる。
彼が、この土器の展示を見たら、何と云うだろうか。
「葬られた王朝」を著した梅原猛氏のように、あっさり兜を脱ぐだろうか、聞いてみたいものである。
歯を矯正中の孫と、抜歯の風習を話題にしたが、近場の田原市伊川津遺跡の出土品が展示してあるのには吃驚した。
広大な館内に、原始から現代までの展示室があり、足早に通り過ぎたが、それでも、一日仕事であった。
国立の博物館とは云え、館員の方が目立つ中で、展示の努力に少しでも応えようと、気持ちを入れて回って歩いた。
国立歴史民俗博物館
地図の中央の矢印が国立歴史民俗博物館です <千葉県佐倉市城内町にて>
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