諏訪大社と高島城の桜       2012年4月24日


 諏訪大社上社本宮の拝殿及び幣拝殿と左右の片拝殿
 
 1989年に訪れて以来、四半世紀ぶりに諏訪大社を参拝しようと中央自動車道を走る。  白銀が輝く中央アルプスや湖面が煌めく諏訪湖を眺めた後、先ず、諏訪大社上社本宮へ。
 本宮は4つある社の中で、諏訪大社の代表格であり、北参道は土産店も並んでいる。  大鳥居の両脇の狛犬を眺め、一之御柱や雷電の像の脇を過ぎると、五穀の種池や神楽殿がある。  参道に沿って建つ、天流水舎、五間廊、勅使殿、神馬舎に釣られて歩くと東参道の鳥居の前に出る。
 二之御柱や摂社の出早社の前を通り、入口御門を潜ると、額堂、摂末社遥拝所、大国主社、四脚門、宝殿、 塀重門が並んでいる。  入口門から境内に入ると、右手に参拝所があり、その奥には、中央に拝殿と幣拝殿、左右に片拝殿がある。  諏訪大社本宮は本殿を持たない諏訪造りという独特の様式である。
 境内には、勅使殿、宝物殿が並んでいる。  高島神社に参拝してから東参道に出て、南にある本能寺の変の引き金となった法華寺に向かう。  神宮寺学校跡を過ぎると、法華寺山門がある。  この寺で、信長が武田氏討伐後、論功行賞を行ったが、裏山に、忠臣蔵で知られている吉良義周公の墓がある。  吉良町から寄せられた追悼文を読んでから、諏訪大社上社前宮に足を延ばす。
 前宮の大鳥居を潜り、十間廊、内御霊殿の脇を過ぎると、名水「水眼の清流」が流れている。  本宮と違って、全く人影もない拝殿から参拝して、高島城へ向かう。
  諏訪大社上社本宮   地図の中央の矢印が諏訪大社上社本宮です      <長野県諏訪市中洲にて>
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 青空を背景に、桜に囲まれた高島城天守閣の姿を映す池面

 高島城の桜は丁度今が満開で、週日にもかかわらず、車で大渋滞、 やっとのことで市役所の駐車場に入り込む。
 高島公園に向かう途中の高島城南之丸跡には、松平忠輝や吉良義周が住んでいた。  桜を見ながらお堀に沿って歩き、角櫓や天守閣を見て、冠木橋を渡って冠木門から城内へ。  最初に、三層の天守閣3階の展望台から、園内の桜を鳥瞰し、諏訪盆地の風景を楽しむ。
 青空を背景に、桜に囲まれた、池に映る高島城天守閣の姿は、一級品であり、 今回の旅行の最大の収穫であった。  今年は桜の開花が大幅に遅れ、思いもしなかった絶景に恵まれ、これが旅の楽しみの原点であると、 今の幸せを改めて実感した。
  高島城   地図の中央の矢印が高島城です      <長野県諏訪市高島1丁目20にて>
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 岡本太郎も絶賛した、伝説に彩られた万治の石仏
 
 諏訪大社下社は、先ず、秋宮を訪れる。  大鳥居を潜り、根入りの杉を過ぎると、一対の狛犬を従えた神楽殿がある。
 神楽殿の背後には、幣拝殿を中心に、左右に片拝殿が並び、奥に御宝殿がある。  幣拝殿は御幣を奉ずる幣殿と拝殿が一体になっている二重楼門造りである。  拝殿の四隅には、御柱の御神木が立っている。  天覧の白松の三葉松もある。
 参拝以外に特に参観するものもないので、春宮に向かう。  途中での桜並木は、高島公園と同様に満開で目を楽しませてくれた。  春宮は、秋宮と同じ造りになっているので、建物や配置が殆ど同じである。  神楽殿は秋宮のほうが見栄えがある。  春秋両宮の社殿構造は同じで、当時は双方で技術が競われたと云う。
 春宮境内の左手を砥川が流れ、中州に浮島社がある。  朱塗りの橋を渡ると、伝説に彩られた万治の石仏がある。  諏訪大社の参拝を終え、八ヶ岳の山々を眺めながら、中央自動車道を走り、 今夜の宿である、石和温泉のホテルふじへ。
  諏訪大社下社春宮   地図の中央の矢印が諏訪大社下社春宮です      <長野県諏訪郡下諏訪町にて>
  諏訪大社下社秋宮   地図の中央の矢印が諏訪大社下社秋宮です      <長野県諏訪郡下諏訪町にて>
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