京都の桜(3)洛東  2011年04月06日


清水寺の奥の院から桜越しに本堂を望む(左)

 桜を求めて新幹線で京都駅へ。  茶碗坂を上り、先ず、清水寺へ。  仁王門を潜ると、見慣れた三重塔、経堂、田村堂、轟門と続き、国宝の本堂へ。
 清水の舞台から眺める桜は、紅葉の若葉に溶け込んで今一歩見栄えがしない。  地主神社で「車返しの桜」を眺め、奥の院から本堂前の桜の瀧を眺める。
 子安塔の前から本堂を望む。 紅葉の景色と比べて見劣りする。  音羽の瀧の前は大混雑、この辺りから桜の木が目立つ。  本堂を彩る桜の花は見応えがある。
 三重塔が見える十一層の石塔の周りから眺める桜は、桜の名所に相応しい景色である。  清水寺の桜を満喫して、松原通りに向かう。
 清水寺    地図の中央赤い「+」印が清水寺です             <京都府京都市東山区清水1丁目にて>
 清水寺の桜を、  下記の「清水寺の桜」のボタンをクリックして、 65枚のスライド写真でご覧ください。


 円山公園の祇園枝垂桜(右)

 清水寺を出て、松原通りへ、八ツ橋の西尾や窯元中条昇山の店の前を通ると、 桜が満開の来迎院教書堂の前に来る。  右折するとここから三年坂になる。
 興正寺別院霊山本廟の参道の桜も満開だ。  青龍院の庭を覗き、三年坂へ下る。  夢二が住んだ港屋できんつばを買って食べる。
 高台院の前のねねの道で、舞妓さんをモデルに写真撮影。  大雲院の桜の前を過ぎると、間もなく円山公園に出る。  花見の人の多さに驚きながら、祇園枝垂桜などの枝垂桜や、公園一面を埋め尽くすソメイヨシノの桜の中を縫うようにして歩く。
 京都でのナンバーワンの桜の名所である円山公園の満開の桜を十分堪能してから、八坂神社に参拝し、バスで次の桜の名所へ。
 円山公園の祇園枝垂桜    地図の中央赤い「+」印が祇園枝垂桜です             <京都府京都市東山区祇園町北側にて>
 円山公園の桜を、  下記の「円山公園の桜」のボタンをクリックして、53枚のスライド写真でご覧ください。  


 徳成橋から琵琶湖疎水の桜を見る(左)

 熊野神社に参拝してから、東大路通りを南下して、琵琶湖疏水に架かる徳成橋に出る。
 徳成橋から眺める東西の琵琶湖疏水の両岸は、零れんばかりの桜の花に覆われている。  湖面には花見の遊覧船が見える。  琵琶湖疏水の西端はやや広くなっていて、水道疏水事務所が見える。 この先で鴨川と繋がっている。  蓮華蔵院があった白河南殿の跡でUターンする。
 琵琶湖疏水の桜を見ながら東に歩き、橋を渡って左に進むと、平安神宮の應天門の前に出る。  社殿は平安京の朝堂院を縮小復元された。  拝殿は大極殿を模して造られた。  拝殿の前には左近の桜と右近の橘が植えられている。  御祭神は桓武天皇である。
 拝殿の左には長い列が出来ていた。  京都の桜の最大の見物のひとつである、南神苑の枝垂桜を見るために集まった人々だ。
 徳成橋    地図の中央赤い「+」印が徳成橋です             <京都府京都市左京区岡崎徳成町にて>
 琵琶湖疏水の桜を、  下記の「琵琶湖疏水の桜」のボタンをクリックして、48枚のスライド写真でご覧ください。


 平安神宮南神苑の枝垂れ桜(右)

 
 平安神宮参拝後、枝垂桜に期待して神苑へ。
 最初に、南神苑の八重紅枝垂桜に圧倒される。 この桜は近衛家に伝来した糸桜とのこと。  参観通路は自由に動けないほどの混雑ぶりである。
 南神苑の南端に日本最古の電車が陳列してある。  明治28年に運行を開始した電車は、その年に復元された平安神宮と対で展示してあるらしい。
 南神苑の枝垂桜を十分堪能した後西神苑へ。 西神苑は白虎池を中心として造られた庭である。  次の中神苑の中央には蒼龍池がある。 最後の東神苑の中央には、一段と広い栖鳳池が広がっている。  池畔には八重紅枝垂桜が植えられていて、池を横切る泰平閣(橋殿)や池畔に建つ尚美館(貴賓館)に彩りを添えている。
 改めて、平安神宮は、京都を代表する桜の名所であることに納得する。
 平安神宮南神苑    地図の中央赤い「+」印が平安神宮南神苑です             <京都府京都市左京区岡崎西天王町にて>
 平安神宮南神苑の枝垂れ桜を、  下記の「平安神宮南神苑の枝垂れ桜」のボタンをクリックして、46枚のスライド写真でご覧ください。  


 線路の両側に続くインクラインの桜(左)

 インクラインは傾斜鉄道と訳され、琵琶湖疏水記念館の前から始まる。  「巨大な輝き」と名付けられた彫刻の前の石段を降りると、幅の広い2組のレールが延びている。  陸橋の下を潜ると、レールの両側に桜並木が続き、桜のトンネルができている。  琵琶湖疏水はインクラインにより、京都と琵琶湖を結ぶ水上輸送を可能にした。  蹴上船留まで歩いて引き返し、蹴上発電所に送水している水管を上から眺め、琵琶湖疏水の分流の上水道に沿って南禅寺へ。  何べんも訪れた南禅寺で、今回は桜が目的なので、簡単に参拝して、北門より、平家物語の舞台でもある、鹿ヶ谷通りへ。
 インクライン    地図の中央赤い「+」印の所の二本の線がインクラインです    <京都府京都市左京区南禅寺福地町にて>
 インクラインの桜を、  下記の「インクラインの桜」のボタンをクリックして、30枚のスライド写真でご覧ください。  


 桜と人が満開の、哲学の道の銀閣寺橋(右)

 
 京都の桜探訪の最後は、「日本の道100選」にも選ばれている、哲学の道へ。
 琵琶湖疎水に架かる若王子橋の手前で左折して、分流沿いの散策路を歩く。  哲学の道は、銀閣寺橋に至る約2kmの散策路である。
 哲学者の西田幾多郎が、思索にふけりながら散策したことから、この名で呼ばれている。  過日訪れた、ハイデルベルグの哲学者の道を思い出しながら歩く。
 散策路沿いの桜並木は、日本画家の橋本関雪が育てたソメイヨシノの苗を、夫人が寄贈したもので、 関雪桜と呼ばれている。  一段と混雑した人垣を掻き分けながら、銀閣寺橋に到着。  ここでも、竹久夢二の店「港屋」を見つけ、きんつばを買う。
 更に琵琶湖疏水沿いの桜並木を白川通りまで歩き、大渋滞の中を、2時間近くバスで揺られ、京都駅に着き、 新幹線で帰宅する。
 銀閣寺橋    地図の中央赤い「+」印が銀閣寺橋です             <京都府京都市左京区浄土寺石橋町にて>
 哲学の道の桜を、  下記の「哲学の道」のボタンをクリックして、40枚のスライド写真でご覧ください。  

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