遠州三山             2008年2月13日


 桃山様式を伝える法多山尊永寺の仁王門(重文)(左)

 久しぶりに遠州三山を訪れたが、先ず、最初は厄除け観音で知られている法多山尊永寺へ。  30年前の前厄以来参拝を続けているが、今年は米国駐在の息子の前厄の厄払いの祈願のために出かける。
 重要文化財の山門を潜ると、杉が並ぶ参道が続き、真新しい石段がある。  祈祷依頼をして、本堂に入り、祈願してもらう。  いつもながら、帰りに、法多山団子を食べ、お土産にも買って次の油山寺へ。
   法多山尊永寺    地図の中央「+」印が寺の場所です
 <静岡県袋井市にて>
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 桃山時代の三名塔の一つである油山寺の三重塔(重文)(左)

   油山寺は眼病に霊験がある寺として知られている。  境内にある瑠璃滝の水が、第46代天皇である孝謙天皇の眼病を治癒したと伝えられる。  坂を上り詰めると、本堂があり、手前に桃山時代の三名塔の一つである三重塔がある。
 本堂の中には重要文化財の本尊薬師如来厨子がある。  境内の周りには、大師広場などの遊歩道がある。 
   油山寺    地図の中央「+」印が寺の場所です
 <静岡県袋井市にて>
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 有栖川宮幟仁親王の勅額を掲げる

          可睡斎の秋葉総本殿(左)

 最後の遠州三山の寺は百合と牡丹で知られている可睡斎へ。  平安時代初期、信濃国戸隠の出身で、越後国栃尾の蔵王権現などで修行した三尺坊という修験者が秋葉山に至り、 これを本山としたと伝えられる。
 明治維新の廃仏毀釈で、 三尺坊大権現は萬松山可睡斎に遷座、秋葉寺は寺領や宝物を没収され廃寺なった。  その後、秋葉山には秋葉山本宮秋葉神社が再興され、日本全国に存在する秋葉神社、 秋葉大権現および秋葉寺の事実上の総本社格であると言う。
 一方、可睡斎は「秋葉総本殿」と書かれた有栖川宮幟仁親王の勅額を掲げ、此方のほうが総本殿であると言っている。  先日訪れた「秋葉山」は蛻抜けの殻か?
   可睡斎    地図の中央「+」印が可睡斎の場所です
 <静岡県袋井市にて>
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