万葉の阿騎野          2007年4月10日

 
    2000年のNHK大河ドラマ「葵・徳川三代」で有名になった又兵衛桜(左)   

 大宇陀の本郷にある又兵衛桜は写真同好会では定番の題材であるので、一度見たいと思っていたが、 満開との情報により東名阪の針インターから国道369号線、370号線を通って、道の駅 「宇陀路大宇陀」へ。
 近鉄沿線ハイキングマップの 「万葉の阿騎野・大宇陀コース」では、この道の駅がスタート地点に なっているが、駐車するのは気が引けたので、「かげろいの丘万葉公園」に駐車して、先ず最初に本郷の 「又兵衛桜」に行く。
 会場の周りは、交通整理の指導員や露店が並び、お祭り騒ぎ一色である。  周りをピンク色の桃の花に囲まれてた又兵衛桜が見えるあたりまで来ると、大勢の観光客が溢れて、流石に全国区の名所であると感じた。
 枝ぶりは素晴らしかったが、テレビの記憶と比べると、花はやや物足りなかったので、地元の人に尋ねたら、今年はやや不作であるとのこと。  それでも、桜の周りを一回りして、じっくり見たら、見ごたえがあった。  天益寺の枝垂れ桜も満開であるとの情報に、阿紀神社経由で、万葉の阿騎野・大宇陀コースを歩くことにする。
   又兵衛桜地図の中央「☆」印が桜の場所です                       <奈良県宇陀市大宇陀区本郷にて>
 又兵衛桜を、下記の「又兵衛桜を観る」のボタンをクリックして、15枚の写真でご覧ください。



 又兵衛桜の親桜と云われている天益寺(テンヤクジ)の桜(右)

 又兵衛桜の次は神武天皇縁の「阿騎神社」へ。  境内の能舞台では「あきの蛍能」が行われる。  神社からは万葉公園のかげろひの丘が見える。
 北の丘に登ると、満開の天益寺の桜がある。 3年前に本堂が消失したとのことで、桜だけが寂しげに立っている。  天益寺から織田公墓所のある徳源寺に向かう途中には、道端に庚申碑や萱葺きの家、お地蔵さんがあり、桜の花が興を添えている。  
 天益寺の桜地図の中央「☆」印が桜の場所です
 <奈良県宇陀市大宇陀区迫間にて>
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  阿騎野人麻呂公園に立つ柿本人麻呂石像(左)   

 天益寺から桜の咲く源徳寺へ。 寺の裏山には織田松山藩藩祖の信雄を初め、歴代藩主の五輪塔が並んでいる。  河岸に並ぶ満開の桜並木を眺め、松山城の唯一の遺構である「松山西口関門」へ。 この辺りは国の「重要伝統的建造物群保存地区」に 選定されている。
 狭い道路に面した恵比寿神社、江戸時代の建物の「薬の館」、 森野旧薬園、まちづくりセンターの「千軒舎」を見ながら歩く。  街の南にある「青木月斗の句碑」 まで足を延ばし、裏山の朝日大神社に登ってから、道の駅 「宇陀路大宇陀」でソフトクリームを食べる。
 道の駅の裏山にある大願寺で仏足石を参観し、 「阿騎野人麻呂公園」で人麻呂の騎馬像を眺めながら、半世紀以上前に習った歌を思い出す。  最後は、「万葉公園」のかぎろいの丘に登って、 万葉のロマンに浸った後、帰路に着く。
   人麻呂公園  地図の中央「☆」印が公園の場所です             <奈良県宇陀市大宇陀区拾生にて>
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