東海自然歩道(11 北の山の辺の道)     2007年3月28日

 
    新薬師寺の横にある十市皇女を祀った「比売神社」(左)   

 3月の初めに、山の辺の道を、桜井から天理の大将軍鏡池まで歩いたので、今回は、大将軍鏡池に車を置いて、 櫟本から京終まで電車で移動し、インターネットで入手した、近鉄沿線ハイキングマップの 「北・山の辺の道コース(1)」を片手にスタートする。
 奈良教育大の校舎を左手に見て、東に進み、「南都鏡神社」に参拝する。  神社の横に、「新薬師寺」がある。  国宝の本堂や本尊の薬師如来坐像、十二神将に参拝、重文に指定されている南門、東門、鐘楼、観音堂も拝観する。  南門を出ると、左に比売神社があり、仲睦まじい 「大友皇子と十市皇女」の石像がある。
 東海自然歩道でもある山の辺の道を東南に行くと、入口に長い石段がある 「白毫寺」に着く。  山門を潜り、萩の階段を登ると受付がある。  宝蔵にある閻魔王坐像や太山王坐像など数点の重文以外は、歴史的遺物は無いが、 境内にある五色椿が花の寺として参拝者を集めている。  今年の開花時期は不明確であったが、幸いに、良い時期に訪れることが出来た。
   比売神社地図の中央「☆」印が神社の場所です             <奈良県奈良市高畑町にて>
 新薬師寺から白毫寺までの山の辺の道を、下記の「山の辺の道1」のボタンをクリックして、 20枚の写真でご覧ください。



 祟りの歴史を静かに示す崇道天皇陵(右)

 白毫寺を出ると、左に春日山、右に高円山が見える。 東海自然歩道の道標が並ぶ曲りくねった山の辺の道を進むと、 八坂神社や藤原観音堂、白山比盗_社などがある。  春日神社の一部が移設された島田神社に参拝した後、その隣にある 「崇神天皇陵」へ。  桓武天皇が早良親王の祟りを恐れて、在位してない崇神天皇と天皇陵が出来てしまった訳である。  天皇陵の前にある前池の池畔に座して、池越しに天皇陵を見ながら簡単な昼食を済ませて、山村御殿と呼ばれている円照寺へ。  円照寺は中宮寺、法華寺と並ぶ三門跡寺院の一つであるが、華道山村流の家元であるためか、拝観拒否なので、山門から境内を覗き、 尼寺の雰囲気を味わう。
 崇道天皇陵地図の中央「☆」印が天皇陵の場所です
 <奈良県奈良市八島町にて>
 山の辺の道の風景を、下記の「山の辺の道2」のボタンをクリックして、19枚の写真でご覧ください。




  境内に紫の三つ葉躑躅が咲いている弘仁寺(左)   

 円照寺の横にある石段を登ると、大師堂がある。 石段を南に下ると竜王池があるが、ここから 「北・山の辺の道コース(2)」になる。  単調な車道をかなり歩かされ後に、弘法大師の開基といわれる弘仁寺の道標を見つける。  「弘仁寺」の本尊は木造虚空蔵菩薩で、 「高樋の虚空蔵さん」と呼ばれている。  山門を出ると間もなく、白川ダムの堤防が見える。 堤防の手前に古墳公園があり、和爾(ワニ)小倉谷古墳の石室がある。  堤防を登ると、白川ダムで出来た白川溜池が広がり、前面に青垣の山々が連なっている。  ベンチに腰掛けて、暫くの間古代ロマンの舞台を眺め、大将軍鏡池に戻る。 
   弘仁寺  地図の中央「☆」印が寺の場所です
 <奈良県奈良市虚空蔵町にて>
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