毎年、正倉院展に来るのが恒例になっているが、今年は光明皇后が聖武天皇の遺品を東大寺に献納した時から
1250年目である記念すべき年であるので、期待して訪れた。
今年の目玉は、正倉院宝物を記した「国家珍宝帳」やその筆頭に掲げられた「七条刺納樹皮色袈裟」、
大仏開眼会で献納された「犀角把白銀葛形鞘珠玉荘刀子」、鮮やかな緑色をした「緑瑠璃十二曲長杯」、
舶来品と思われる大理石のリリーフである「白石鎮子」、画録の表紙に採用された「孔雀文刺繍幡」などである。
いつもながら、1250年の長きにわたり伝世された品々がこんなに多く残っている事実に感銘を受ける。
このことは、日本が世界中で稀に見る平和国家であった証拠であると思っている。
今年も、正倉院展を鑑賞した後、新館と本館を結ぶ地下回廊にあるレストラン「葉風泰夢」で昼食を済ませ、
奈良国立博物館の平常展「仏教美術の名品」を覗いてきた。
後で、カタログで調べたら、国宝に指定された品物が10点展示されていた。
奈良国立博物館
地図の中央「+」印が博物館の場所です
<奈良県奈良市登大路町にて>
正倉院展に来たついでに、奈良を散策する。
最初に訪れたのは、春日神社。
特別参観中であったので、じっくり拝観する。
春日神社の国宝建築は、中門の奥に見える御本殿である。
本殿を参拝してから、隣に続く「福の神12社めぐり」をする。
正倉院展を閲覧後、秋の奈良公園を歩いてから、日本で2番目(世界でも当然2番目?)に古い木造建築である
東大寺3月堂(法華堂)で、不空羂索観音など12体の国宝を拝観する。
お水取りの2月堂に参拝後、東大寺大仏殿や南大門を見てから帰路に着く。
春日神社
地図の中央「+」印が神社の場所です
<奈良県奈良市春日野町にて>