東海自然歩道(9 菩提道)
2006年4月16日
東海道自然歩道の北山杉の美林の中を歩く(左) 東海道自然歩道「菩提道コーズ」の沢ノ池(右)
東海自然歩道の菩提道コースは京都の栂尾の高山寺から光悦寺や源光庵のある鷹ヶ峰までの北山杉の産地を通る遊歩道である。
名神高速道路の京都南インターから入り、国道162号線を北上すると、右手に天神川が流れているが、左岸に植えられた桜並木は
丁度満開で京都の街を彩っている。
この道は周山街道と呼ばれ、高山寺横を通り、清滝川沿いの、遊歩道のスタート地点に選んだ「菩提道入口」まで続いている。
清滝川の支流である菩提川沿いの林道が「菩提道」であり、山城三名瀑にあげられている落差10mほどの「菩提ノ滝」辺りから、
北山杉の美林を眺めながらの遊歩道になる。
昨日の雨で水量が増した滝は見ごたえがあり、600年の歴史を誇る北山銘木はこの滝の砂で磨かれるとのことで、更に感銘を受ける。
良く手入れされた北山杉の林の中を進むと、分岐点がある。
右の砂利道を1km余り進むと山に囲まれた「沢ノ池」に至る。
池の流出口に設けられる堰も見られず、近郊にある溜池のようには見られない。
誰かが、夜叉が池に比肩したがそれ程でもない。
池畔でお弁当を広げる。
遥か向こう岸にも、グループらしい一塊の団体の姿が見える。
沢ノ池 地図の中央の旗印が池の場所です
<京都府京都市右京区鳴滝にて>
竜安寺石庭に映える桜(左) 竜庵寺境内で満開の枝垂れ桜(右)
沢ノ池から再び東海自然歩道に戻り、東に進むと登山道らしくなり、最高点の「上ノ水峠」に着く。
そこからは下り坂になり、街並みに近づくと来た時に目を楽しませてくれた桜並木の天神川上流に出る。
コンクリートで固められた坂道を登ると、
光悦寺の横に出る。
道沿いの料亭の庭に咲く枝垂桜は見事であった。
迎えに来たバスに乗って、次の目的地である
龍安寺へ。
境内に入ると、鏡容池の伏虎島に咲く満開の桜の花に感動し、見慣れた石庭の借景の枝垂桜にも見とれる。
春の京都を満喫した満足感に浸りながら帰路に着く。
竜安寺 地図の中央「+」印が寺の場所です
<京都府京都市右京区龍安寺池ノ下町にて>