万博だより(1)
2005年3月9日
万博長久手駅から発進するリニアモーターカー
開幕のための準備が殆ど完了した長久手会場
万博開幕前の予備調査のため、岡崎から愛知環状鉄道に乗り万博八草駅へ。
駅前にはシャトルバスの発着場と今回の万博の目玉であるリニアモーターカーの始発駅がある。
リニモは万博終了後の採算を考えて、初めから需要輸送量の4分の1しか輸送能力が無いので、
開催中は混雑が予想されるから、先に試乗しようとやってきた訳である。
リニモの特色である高速運行は今回期待できないので、車体が空中に浮いた乗り心地が最大の
焦点になる。
始動したら、ふわっと浮いた気分になるかと期待したが、普通の電車と何ら変わらず、「ごっとごっと」
と言った感じで、全くの期待はずれであった。
あっという間に万博長久手会場に到着。 臨時の出口から会場北口へ。 未だ、ゲイトの前までしか
近づくことが出来ない。 でも、開幕前の様子を見ようとやって来た人々で結構賑わっていた。
一画に、大勢の人が集まって、説明を聞いていたが、ボランティアの人々らしい。
これ以上特に見ることも無いので、再び、リニモ駅へ。 切符売り場は狭く、表示のディスプレイも見づらい。
これでは本番時には混乱するだろう。 上りと下りのプラットホームへの入口が、
最初から分かれているのも気になる。
今度は、リニモに乗って、名古屋の藤が丘駅へ向かう。
<愛知県長久手町にて>
第十二代景行天皇を祀った景行天皇社
秀吉と家康の長久手の戦いの古戦場
藤が丘駅付近で昼食後、名古屋市内に向かおうかと思ったが、ウォーキングをと考え、藤の丘から朝日が丘辺りを
歩き、長久手町に入り込む。
長久手古戦場へ行く手前の長久手郵便局の東にある「景行天皇社」に寄る。 最近、倭健を扱った黒岩重吾の「弧影立つ」を
読んだばかりなので、特に興味を感じた。
参拝後、せせらぎの道から森長良(蘭丸の長兄)最後の地と言われている「武蔵塚」を覗いてから、古戦場公園になっている古戦場跡へ。
「小牧・長久手の戦い」は1582年3月に秀吉が家康の本拠地岡崎を攻撃するため、2万の兵を向かわせたことで開始された。
4月9日未明から開始されたこの地の戦いは、家康の勝利で終わった。
古戦場前から再びリニモに乗車。 この駅で乗車する人は極僅かである。
万博開催時はリニモが大混雑するだろうが、それでも藤が丘と会場との直通でなく、この駅にも一々停止するだろうか。
この辺の要領が、どうしてもお役所仕事の匂いがして納得できないのは私だけだろうか。
景行天皇社 地図の中央「+」印が社の有る場所です
長久手古戦場 地図の中央「+」印が古戦場の有る場所です
<愛知県長久手町にて>