奥上高地
2004年10月11日
静謐な雰囲気を漂わせる明神二の池の紅葉(左)
10月11日は東京オリンピックが開催された時であるが、実は、私共の結婚40年記念日でもある。
この人生の節目の時をどのように過ごそうかと思案し、初めの予定では出雲神社でも参拝しようか
と考えたが、
12日の涸沢は上天気との予報で、急遽、上高地に入り込むことにする。
早朝、家を出発し、中央自動車道を走る頃は、霧に囲まれ行き先が危ぶまれたが、長野自動車道に
入る頃には青空が広がる。
連休最後の日とあって、松本インターから「沢渡」までの途中で込みだし、乗り換えた専用バスは
大正池辺りで立ち往生してしまった。
やっと、バスセンターから河童橋に向かう。
ここ2回ほど、観光バスで訪れて、雨に見まわれた河童橋も、今日は前穂高が中腹まで見える。
河童橋の上も回りも人で埋まっている。
私共の今回の目的は涸沢の紅葉であり、五千尺ホテルで食べ物を仕入れて、早々に梓川を遡る。
1時間ほど歩いて、明神館へ。
折角だからと明神池に立ち寄る。
紅葉は未だ早いが、いつもながら、静かな緑の中に横たわる、「一之池」「二の池」を
巡る。
かって存在した「3之池」は今は影も形もないらしい。
余り時間が無いので、更に奥上高地へと足を進める。
明神二之池の場所 地図の中央「+」印が池の有る場所です
<長野県安曇村にて>
横尾山荘の前にある、梓川に架かる横尾大橋(右)
徳本峠への分岐点を過ぎ、奥上高地自然探勝路に入ると、人影が一辺に少なくなり、
行き会う人々の服装もガラリと変わる。
頂上が雲に覆われた明神岳を見ながら、徳沢の流れを渡ると、徳沢園がある。
ホテルの前には登山者らしい人が数組屯していた。
午前中は天気が良かったのに、辺りが暗くなり、ぽつりぽつりと雨が降り出したので、
傘を差しながら先に進む。
徳川園を過ぎると、行き交う人も殆どなくなり、新村橋を通り過ぎる頃には、
横尾への道のりが意外と遠いのに思い知らされる。
やっとの事で、横尾山荘到着。
風呂に入って、夕食を頂きほっとする。
明日は、涸沢は上天気との予報に期待し、結婚40周年記念日の夜を山荘で静かに過ごす。
横尾大橋の場所 地図の中央「+」印が橋の有る場所です
<長野県安曇村にて>