東山道の神坂峠    2001年7月25日

 都から信州、東北に通じる東山道最大の難所の神坂峠(左)

 神坂峠は信濃と美濃の国境で、海抜1585m、縄文時代から通行のあった峠であり、特に古代・中世には 東山道最大の難所として有名であった。峠の頂上からは遺物が多数発見され、古代祭祀遺跡として 全国的に有名になった。

 日本武尊や坂上田村麻呂が東征際に残した足跡も見られる。文献上でも「古事記」「日本書紀」「続日本紀」 など多くの古典にその嶮しい峠の名をとどめている。

<長野県阿智村にて>



 富士見台高原で未だ咲いていた笹百合(左)

 中川インターを降りて落合から平安時代の旧東山道を遡り、神坂峠経由で富士見台に登って見た。下界は 茹だるよな猛暑にも拘わらず、ここ1700m余りの富士見台高原は炎天下でも暑さを感じさせない。 しかし、盛夏が訪れた今では、笹百合の姿を見るのは無理と諦めていたが、所々に、美しいピンクの花を 見つけることが出来た。

 ここ富士見台は、日本の100名山の内の22の山が見えるというので、旅行社が競ってツアーを 計画しており、今日も関西から来た2つのパーティーに出合った。しかしながら、富士見台と云う名である にも拘わらず、富士山が見えないのは皮肉である。

<長野県阿智村富士見台にて>

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