油日岳(693m)から忍者岳(728m)へ         2009年5月19日


 ?忍者岳手前のキレットを3点歩行で渡る(左)

 躑躅で名高い余野公園から「壬申の古道」と云われている余野公園林道を走り、奥余野森林公園へ。
 左手の倉部川沿いの林道を三馬谷に向かう。  三馬谷小屋で左に向かい、油日岳を目指す。  三馬谷の渓谷には、水竜の滝、雲竜の滝、天竜の滝など小滝が続く。
 梯子に鎖場と難路を登ると、奥余野森林公園から尾根伝いに来る道と合流する。  あっけなく、油日岳の山頂に到着、標高693mの筈であるが、何故か表示板には698mと書かれている。  油日岳山頂には、油日神社奥宮の岳大明神が祀られている。
 油日岳から加茂岳への尾根道は切り立ったキレットが続く。  標高720mの加茂岳を通過。  突然、視界が開け、目の前に忍者岳が見える。  左手には、標高800mの那須ヶ原山が聳えている。
 三国岳と忍者岳への分岐点の標識を右に曲がると、直ぐに今日のコースで最高峰の忍者岳の山頂になる。  望油峠へ下る、何故か「不鳥越峠」の標識が立っている。  標高711m、伊勢、伊賀、近江の国境にある三国岳に到着。  三国岳から「不鳥越峠」へ、伊賀、甲賀方面の展望の立札がある。  次は、亀山方向を望む、奥に鋭突の錫丈ケ岳が見える。
 前面に、今日最後の、5つ目の山の倉部山が見えてきた。  標高688mの倉部山の山頂に到着、この山は平安時代の勅撰和歌集などに、20句以上も見られるという。   倉部山からぞろぞろ峠に下る、峠から奥余野森林公園までは東海自然歩道になっている。  炊霞渓があり、この道は壬申の古道と云われている。
 下山後、躑躅の名所「余野公園」へ。 公園の躑躅は盛りが過ぎていたが、僅かに残った花々を探しながら歩く。  余野公園の躑躅鑑賞を最後に、今日の油日岳登山を終えて帰路に就く。  一人の熟年男性登山者に会っただけの静かな山行であった。
  油日岳   地図の中央の赤い「+」印が油日岳の山頂です                    <滋賀県甲賀市甲賀町油日にて>
  加茂岳   地図の中央の赤い「+」印が加茂岳の山頂です                    <三重県伊賀市柘植町にて>
  忍者岳   地図の中央の赤い「+」印が忍者岳の山頂です                    <三重県伊賀市柘植町にて>
  三国岳   地図の中央の赤い「+」印が三国岳の山頂です                    <三重県伊賀市柘植町にて>
  倉部山   地図の中央の赤い「+」印が倉部山の山頂です                    <三重県伊賀市柘植町にて>
油日岳の登山風景を、下記の「油日岳」のボタンをクリックして、50枚の写真でご覧ください。

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