熊伏山(1653m)      2007年4月20日 


 熊伏山の山頂から南アルプスを望む(左)

 一昨年の夏に、下見に来て青崩峠の上まで登ったときには、 蛭にやられて往生したが、今なら大丈夫だろうと、熊伏山に挑戦する。  今回は、浜松インターから北上したが、登山口は思いのほか遠かった。
 出発点は前回と同じ「塩の道」の案内板が立っている石敷きの道の秋葉街道の入口。  お連れさんは、膾を吹いて、スパッタを装着する。  青崩峠までの石畳の道は新緑のトンネルである。 途中で、信玄が腰掛けたと言われている岩がある。  今、読書中の宮城谷昌光著「風は山河より」の第五巻の144頁に「信州にはいった信玄は、 青崩峠を越えた」との文章が見られる。  この後、家康が信玄に三方ヶ原で唯一の敗北を味わうことになる。
 峠から青い砂が崩れる断崖を眺め、急坂を一気に登ると、1433mのピークに到着する。  ここからは、白い頂の南アルプスが見える。  梢に掛けられた名盤には左、兎岳(2818m)、右、聖岳(3013m)の文字が見える。
 整備された尾根道を西に歩くと、山頂から南に伸びる尾根に到着する。  地形図を覗いたことの無いパートナーは、このピークが山頂だと錯覚し、更に続く、3つもの偽ピークにうんざりしたらしい。  やっとのことで、熊伏山の山頂に到着する。
 300名山である山頂からの展望はやや期待外れあった。  南アルプスの展望は、里山ながら、網掛山が最高であると思った。  下山は一気に登山口まで下り、帰りは信玄親子の終焉の舞台でもある東三河の「長篠」を経由して帰る。
   熊伏山  地図の中央「☆」印が山頂の場所です                     <長野県下伊那郡天龍村平岡にて>
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