名鉄ハイキングが新コースとして、「雪野山・遥かなる古代を偲ぶ」を設定したので、その先取りとして、竜王インターから
雪野山山麓に向かう。
雪野山はハイキングコースとして整備されていて、山の周りに何箇所も登山口があり、その脇に駐車場がある。
その一つである新巻町の集落の南端に車を置き、
「竜王寺」の奥の登山口から自然観察路に入る。
雪野山は中央の標高309mの主峰と南北にある二つのピークの3峰から成り立っていて、
急坂を登ると、大岩がある南ピークに出る。
そこには東屋があり、万葉の里の蒲生野が一望できる。
一旦、コルまで下がり、馬の背から登り返すと、山頂に到着する。
山頂には、4世紀築造の
「前方後円墳」
があり、円墳が丁度一等三角点のある山頂になっている。
この古墳には、以前は卑弥呼の鏡とされていた三角縁神獣鏡等が埋葬された石室が発見されている。
更に、尾根を北上し、鉄塔のあるコルから下ると、展望広場があり、東屋から蒲生野が見渡せる。
鉄塔まで登り返して、更に北上すると、標高277mの北のピークがあり、北麓の中腹の東屋からは微かに琵琶湖が見える。
天神社の奥社に参拝し、石塔の小道を下ると天神社の登山口に出る。
新巻町の中を南下し、日吉神社に参拝すると間もなく駐車場に到着する。
今日は、2月にも拘わらず、春のような陽気であったが、それに釣られて歩きに来たのは我々だけであった。
雪野山 地図の中央「☆」印が山頂の場所です
<滋賀県近江八幡市新巻町にて>
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雪野山の周辺は、万葉集に収録された和歌が詠まれた時代は「蒲生野」と呼ばれ、古代の多くの遺跡や旧跡が散在している。
雪野山の南西山麓の雪野山史跡広場には
「妹背の里」
があり、中央に大津京の頃、相聞歌を交わした、額田王と大海人皇子のブロンズ像が建てられていて、石碑には額田王が詠った歌が刻まれている。
資料館には、又、「妹背の館」や、謎の4世紀に建造された雪野山古墳の出土品等を解説した資料館がある。
東の雪野山と西の鏡山はともに竜王山と呼ばれているが、その間に、鎌倉時代に建造された
「苗村神社」がある。
1998年3月8日に訪れて以来9年ぶりに、国宝の西本殿等に参拝する。
次に、道の駅
「竜王かがみの里」
まで足を延ばし、源義経元服縁の池や
「鏡神社」
を訪れてから帰路に着く。
苗村神社
地図の中央「☆」印が神社の場所です
<滋賀県蒲生郡竜王町大字綾戸にて>
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