守屋山(1650m)             2006年10月17日

 
    守屋山東峰(1631m)にて南アルプスを背景に(左)

 稀に見る上天気との予報に、兼ねてから頭にあった守屋山へ向かう。  中央自動車道の諏訪ICで下車し、国道152号杖突街道を南下して、杖突峠のモンゴル公園からスタート。  林道沿いの山道を暫く歩き、アカエ沢の小川に架かる木道を渡ると避難小屋に出る。  林道と分かれて坂を登ると、守屋山東峰に到着する。
 山頂からは、360度の展望が開けていて、南・北・中央の三つの日本アルプスや八ヶ岳、霧ヶ峰、美ヶ原、 それに加えて、乗鞍岳まで見える。  諏訪から来られたご夫婦と一緒になり、ご主人から、山を一つ一つ指差しながら説明して頂いた。
 日本百名山を数えたら、25山も眺望でき、ここで見えないのは、立山連峰・白山連峰と富士山ぐらいであった。  北アルプスは、白馬3山から、燕岳、大天井、槍と続き、大キレットの左に、北と前の中間に奥穂高岳が見え、 焼と続き、やや離れて、乗鞍岳が見え、足元には、「こんなに小さいの」と思われた諏訪湖が広がっていた。
 この東峰山頂には、守屋山神社がある。  第32代崇峻天皇の時代に、排仏派の物部守屋が、蘇我馬子との戦いに敗れて、長く政界の実力者として君臨した 物部氏の最後の人となった守屋を祀っていて、この山の名前もこの人に由来しているようだ。    


 






    東峰から西峰への中間にある中嶽(1643m)(右)

 守屋山の最高峰は、東峰から更に15分ほど歩いた西峰である。  この辺りの高度では、今が紅葉の盛りで、落ち葉を踏みながら進む。、  緩やかな上り下りの山道の途中には、「元気になる木」と名付けられた楓の大木があり、 その横に、古文書に中嶽と記録されている山頂がある。  


 










    守屋山西峰(1650m)にて八ヶ岳を望む(左)

 西峰山頂も、360度の展望が開け、東峰では西峰の影で見えなかった御嶽山が見え、 その左手には、木曽駒ヶ岳を中心に聳える中央アルプス、更にその左手には、 中央に尖った三角形の形をした北岳を中心に、南アルプスの山々が鮮やかなシルエットを 見せていた。  下記の「守屋山頂からの展望」のボタンをクリックして、12枚の写真で、 山頂からの展望をお楽しみください。



 守屋山 地図の中央「+」印が山頂の場所です

 <長野県伊那市高遠町藤澤にて>

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