池田山(927m)          2006年9月27日


    池田山山頂に建つ豪華な展望台(左) 

 天気と余暇日がなかなか一致せず、山歩きを長らくご無沙汰していたが、天気予報が上天気に変わったので、 早朝、家を出て大垣インターから、国道417号線経由で、 「霞間ヶ渓」(カマガタニ)へ。  ここは、「岐阜・水と緑の環境百選」に選ばれた桜の名所であり、池田山へは、 池田温泉の横から山頂近くの「池田の森公園」までドライブウェイが通じている。
 ガイドブックでは渓谷の右岸から、谷を横切り左岸にある登山口から登ることになっている。  右岸を進み、「オアシス広場」に車を駐車して更に右岸を歩くも、登山口らしきものは見当たらない。  不案内の場所の山登りは、いつもながら、登山口を見つけるのに一苦労する。  地元の人に遭遇したので、尋ねてみたら、「この道を進んでも行けますが、 正規の登山口は道路沿いの左岸です」と教えてくれた。
 再び、車道まで戻り、谷を横切ると左岸に案内板があり、道路南側に駐車場がある。  「池田山まで4.9km」とある標識板を見ながら、焼山神社経由の登山道に入る。  次々と出てくる標識板には、焼山神社まであと何kmとあるが、池田山の名は一向に出てこない。  焼山神社からは林道経由で山頂に行ける筈だと、どこまでも続く登山道を登っていくと、 間伐材を使って、幅広い階段を設置中の二人の男性にあう。  「池田山へは、まだまだこれからですよ、山頂には展望台があります」と声をかけられる。
 登りきったところで、舗装された車道に出る。  ここまでの登山道は、以前は、東海道自然歩道に指定されていた。  車道を歩き、右手にある「焼山神社」に参拝し、 「池田の森」へ。  ハンググライダー基地は濃尾平野が眼下に広がる好展望地である。  分岐点の右手の道を進むと、右手に北にのびる長い尾根が見え出す。
 その尾根の左手に見える山頂が池田山である。  車道とは「森の駅」で別れ、30分ほど山道を登ると、100%間伐材を使った、 建設費1200万円の豪華な展望台がある池田山(924m)山頂に着く。

 池田山 地図の中央「+」印が山頂の場所です          <岐阜県池田町片山にて>      


 池田の森の車道脇に建てられた「熊に注意」の標識(左)

 豪華な展望台の割には、今一歩の眺望を堪能し、展望台脇の洒落た東屋で昼食をしてから往路を引き返す。  山頂に雲がかかった伊吹山や靄に霞んだ濃尾平野を望み、車道から再び旧東海自然歩道を下ったら、 往路で遭遇した、二人の男性が、未だ、登山道改修の作業をしていた。  山頂まで行ってきましたと報告すると、遠路から訪れて御苦労さんでした。  池田山の紅葉も素晴らしいので、その時期にも是非おいでくださいと言われる。
 標識通りの約2時間かかって、登山口へ。  ハイウェイには車の姿も見られたが、リュックを背負った登山者は一人も見かけることは無かった。  久しぶりに汗を流したので、お気に入りの 「グリーンセラ池田温泉」に寄る。
 泉質は、人気の高い「昼神温泉」と同様の「つるつる」のアルカリ質であるが、「日帰り温泉」が湯元の泉質に比べ、 格段に落ちるのに、この温泉は、湯元の泉質を保っているのが嬉しい。  「池田温泉ご意見番」によると、混雑時は色々問題があるようですが、 地元の愛好者の話では、本館の方がお勧めだそうです。  シーズンオフの週日の昼間に行けば満足できると思います。
 それにしても、インターネットが日常化した今日この頃では、「ご意見番」のように、 広く、多くの人々からの情報を収集するのが重要ですよね。
湯上りの爽快な気分を抱いて、岐路に着く。 

  <岐阜県池田町片山にて>

 池田温泉 地図の中央「+」印が温泉の場所です  


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21世紀からの山歩き