尼ヶ岳(1100m)と髻山(756m)       2006年5月24日




          人影が見えない尼ヶ岳山頂(左)                 尼ヶ岳山頂から見える大洞山の雌岳と雄岳(右)

   梅雨でもないのに不順な天候が続く今日この頃、三重県地方は晴れとの天気予報に、黄金週間以来、リックを車に乗せて家を出る。  伊勢自動車道の久居インターで降りて、国道165号線を西走し、阿保の交差点で左折して、県道39号青山美杉線を桜峠まで走る。
 目指す尼ヶ岳登山口を通り過ぎた事に気づき、引き返して東海自然歩道の標識を探すも判然としない。  地図を頼りに、沢沿いの林道を探すと、広場があり、尼ヶ岳登山者駐車場の立て札を見つけてほっとする。  広場の奥の林道を進むと、標識もあり、東海自然歩道を歩いていることに気づく。  歩きやすい道ではあるが、標識などがもっと整備されているかと思ったのが誤算であった。
 沢を渡ると、急坂に、階段が続く。  やがて、背後に青山高原が遠望でき、更に階段を登ると、あっけなく頂上に到着する。  天気予報の晴れに対して、周りの山々は薄霧で包まれている。  笹で覆われた広い山頂に置かれたベンチに腰掛けて、正面に 倶留尊山を眺める。
 南斜面に行くと、大洞山が見える程度で、彼方の山は霞んで漠然としている。  山頂まで誰独り会うことも無く、我々だけの静かな山歩きである。  お連れさんは、大自然に囲まれたベンチに腰掛けて、息子にメールを送信しているようだ。
 西斜面に咲いているツツジを眺めながら、山頂から富士見峠に下り、往路を引き返す。  今日も一人の登山者に会うことも無く、大自然を独占できた満足感とやや寂しさを感じた。

  <三重県津市美杉町八知>

 尼ヶ岳 地図の中央「+」印が山頂の場所です

       





          青山高原の髻山の三角点(左)                       青山高原に群立する風力発電機(右)

 尼ヶ岳登山が早めに終わったので、帰路の165号線から県道512号青山高原公園線に入る。  三角点広場の駐車場に着く頃には、空が黒雲で覆われ、遂に雨が降り出してきた。  暫く、車の名で待機し、雨上がりの合間を見て、三角点のある髻山(756m)へ。  以前、ツツジの丘を歩いたのを思い出し、第3駐車場まで行って、ツツジの丘へ。  時期的にはやや遅く、盛りを過ぎていたが、それなりに咲いていた。  その奥の、あせびの丘はもう花が完全に散った後であった。
 初め訪れた時は、3本しかなかった風車を見に、公園線を更に奥へと進む。  立派な「久居榊原風力発電設備」の建物やそこからの眺めに感動し、「さすらぎの丘」に登って、群立する風車の数の多さに驚く。  最近、渥美半島でも風車が並びだした。  先進地帯である青山高原では、カリフォルニアの丘に立つ風車の群れには及ばないものの、脱石油の新時代に備えて努力している 様を感知することが出来た。

  <三重県伊賀市勝地>

 髻山 地図の中央「+」印が山頂の場所です  


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21世紀からの山歩き