竜ヶ岳(1100m)         2006年5月6日




     静ヶ岳分岐点付近から笹に覆われた竜ヶ岳に向かう(左)              登山者で賑わう竜ヶ岳山頂(右)

 黄金週間の混雑を避けて、鈴鹿山系を目指して家を出る。 思惑通り、伊勢湾道路はスイスイ走ることが出来、8時には目的地の 宇賀渓に到着する。  宇賀渓キャンプ村への門を入ると、有料駐車場があるが、門の手前の無料駐車場が未だ空いていたので、そこからスタートする。  北河内橋を渡り、御所滝 を左に見ながら林道を進むと、魚止滝5分への標識に出逢い、ホタガ谷道入口を見逃したことに気がつき、 戻って「裏道登山道入口」の標識を見て、ホタガ谷の登山道へ。
 渓流の音を聞きながら、渡河を繰り返すとやがて水流が消え、明るい笹原の溝道になる。  天気予報は晴れであったが、登り始めた頃には上空が一面雲に覆われ、降雨の心配もしたが、 遠足尾根の分岐を過ぎ、クラと呼ばれるピークに至る頃には日差しがさしてきた。  ガスの向こうの藤原岳は霞んでいたが、前方には、笹に覆われた優美な姿の竜ヶ岳が見えてきた。
 静ヶ岳への県境縦走路分岐を過ぎると、あんなに遠くに見えた竜ヶ岳山頂にあっけなく到着する。  上天気でもないのに山頂には大勢の人の姿が見え、二人だけの山行がが多い最近では、 人に良く知られた山に行きたいと愚痴るお連れさんが、この賑やかさに遭遇し満足したようだ。  山頂からはヨコ谷に下りる「中道」と石榑峠に向かう「表道」がある。

  <三重県いなべ市>

 竜ヶ岳 地図の中央「+」印が山頂の場所です

       





        石榑峠に向かう表道にある「重ね岩」(左)                長尾滝にて(右)

 山頂で昼食を済ませ、早々に下山開始。 前回歩いた表道を石榑峠へ。 見通しの良い笹原をハイキング気分で南に向かう。  前面に大きな山塊が見えてきた。 予想外に登り甲斐があった釈迦ヶ岳だ。  急坂をどんどん下って行くと、重ね岩の前に出る。 前回の記憶と比べて、こんなに近かったのかと感じる。
 重ね岩からは空堀状の道で、滑りやすく、両側の木に掴みながら下る。 前回、ここで足を滑らして、尻餅は付かなかったものの、 踏ん張った片足の筋を伸ばしてしまい、医者通いをした苦い思い出がある。  花崗岩に囲まれた滑りやすい砂礫の斜面を下ると石榑峠だ。 この峠には、何台もの車が駐車していて、 多くの人がここから頂上まで往復しているようだ。
 峠から、国道421号線を歩いて小峠へ。 登り側しか見えない標識板を一旦通り過ぎてから、宇賀渓コースに入る。  心地よい渓流の音を聞きながら、長尾滝に出て一服する。 滝壺からの下山道で道を間違え、流れを渡って五階滝の道へ。  魚止滝も立ち寄って、ホタガ谷道入口に到着。 やっと一回りする。  賑やかなテント村を北河内橋の上から眺め、車へ戻る。  今日は結構歩いた感じで、満足する。

  <三重県いなべ市>


 竜ヶ岳第1回登頂 2001年5月16日

 
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