万灯山(146m)
2006年3月15日
矢作川越しに濃尾平野まで見渡せる万灯山展望台(左)
上天気に誘われて、遅まきながら家を出る。
長円寺横の「西尾いきものふれあいの里」の駐車場に車を止める。
最初に、毎年盆の8月14日に「かぎ万灯」とよばれる奇祭が行われる「長円寺」に参拝する。
当夜は鉤状の火線が見られ、万灯の火付きの良し悪しで、その年の稲の豊凶を占ったという。
長円寺は三河33観音の結願寺で、三河随一の名刹である。
又、江戸開府時に勝重・重宗の親子二代渡り京都所司代を務めた名門板倉家の菩提寺でもある。
本堂は1811年に再建された幅約21m、奥行き約16mの堂々たる建物で、
堂内には願いを賭けて抱き上げる「抱き地蔵尊」がある。
本堂前の境内には、御賀玉樹の大木が白い花をつけている。
奥には、板倉勝重の木造の坐像を安置した、県文化財の肖影堂がある。
長円寺を出て、野鳥の森を通る登山道を進むと、桜並木の林道に出る。
右手に展望が開け、矢作川の流れが見渡せる。
左手に山頂への登山道があり、一気に上ると大展望の高台に出る。
その場所に、地面に燃やした跡があり、この辺りが「かぎ万灯」の現場だろうか。
左手には三河湾の向こうに知多半島が見える。
矢作川の向こうは霞んでいるが、伊吹山も見えるのだろう。
更に、上へと林の中を進んだが、山頂らしき所にはそれらしき標識も無かった。
万灯山 地図の中央「+」印が山頂の場所です
<愛知県西尾市>
小草池越しにトンボの里を望む(右)
万灯山山頂展望台で昼食後、小草池がある「西尾いきものふれあいの里」のセンターゾーンに向かう。
竹林の中を通る連絡路を南に進むと、大きな水溜りが幾つもある湿地帯のトンボの里に出る。
水溜りの所々が真っ黒の絨毯になっている。
良く見ると、小さなお玉杓子の群れである。
二重にも三重にも重なっていて、一箇所でも数千匹は居るだろうか。
小川には赤い万両やピンク色のショウジョウバカマも見られ、春の足音が聞こえてくるようだ。
農業用のため池である、小草池では越冬した鴨の群れが泳いでいる。
センタースポットのネイチャーセンターで一服した後、再び、万灯山まで戻り、チョウの小路を通って
駐車場に戻る。
帰りに、矢作川の堤防に寄り、土筆を探す。
トンボの里 地図の中央「+」印がトンボの里の場所です
<愛知県西尾市>