高城山(462m)
2006年3月5日
丹波富士と呼ばれる高城山登山口にある稲荷神社(左)
子供の頃から「丹波篠山山家の猿が花のお江戸で踊りする・・・」と云う歌が自然と口から出るが、篠山なる土地は遠い場所で
何処にあるか考えてみたこともなかったが、今回、その篠山市にある丹波富士の高城山を目指すことになる。
東名・阪神・舞鶴自動車道を乗り継いで、丹波篠山口インターから国道372号線を東進し八上内交差点付近から、
南に見える高城山を目指してスタートする。
間もなく、左手に篠山市指定文化財の「重兵衛茶屋」がある。
この地は、江戸時代、京都から亀岡篠山を経由して但馬方面へぬける山陰街道が通過していた。
この重兵衛茶屋は大名の参勤交代などの休泊所として利用された」とのことである。
高城山の登山口には古びた「高城市松稲荷神社」がある。
文政年間(1818年〜)頃、江戸両国の回向院で開催された上覧大相撲に高城市松が
連れてきた力士が勝ち続け、篠山城主青山忠裕公が喜んだが、力士の名前がお稲荷さんであったと云う。
登山口からは山頂まで急坂が続き、梢から僅かに篠山盆地が望まれた。
稲荷神社 地図の中央「+」印が神社の場所です
<兵庫県篠山市>
高城山山頂にある八上城の本丸跡(右)
高城山は丹波富士と呼ばれる秀峰であるが、山頂には戦国時代に丹波守護職となった波多野氏によって、八上城が築城された。
以後、明智光秀による丹波攻め等を経て、1609年の篠山城の築城に至るまでの間、篠山盆地を治める拠点となった。
高城山山頂には本丸、二の丸を中心に帯郭や堀切、土塁といった中世城郭を特徴付ける遺構が各所に残されている。
登山道は急坂であるが階段などで整備されて歩きやすい。
途中で、「鴻の巣」「下の茶屋丸」「上の茶屋丸」「中の壇」「三の丸」「二の丸」と続き、山頂の「本丸跡」に至る。
山頂には城址と無関係な巨大石碑が立ち、興醒めではあるが、篠山盆地などの眺望が出来る。
山頂から東南側に下ると、「池東上番所跡」があり、ここから尾根道と沢道に分かれている。
沢道を進むと、林の中に「朝路池」があり、ここからはぬかるんだ沢道が続く。
この先は「三滝」とあるが、そこに滝があるのか、地名なのか判然としない。
やがて、道沿いに小滝が現れるがこれが「三滝」だろうか。
更に進むと、車道に出て、長いアスファルト道になるので、再び、分岐点の「池東上番所跡」まで戻り、尾根道を進むと、
「ハリツケ松」がある。 ここで、明智光秀の母などが処刑されたといわれているが、騙まし討ちで落城させられた人々の
怨念が感じられる。
馬が駆け上がった「馬駆所」にある急坂を上から覗き、篠山盆地が望める「芥丸」で昼食をしてから、八上上の集落まで
一気に下り、由緒ありそうな「高城山十念寺」を覗いて、スタート時点に戻る。
高城山 地図の中央「+」印が山頂の場所です
<兵庫県篠山市>