尉ヶ峰(433m)       2006年1月11日




         細江公園の展望台から浜名湖を望む(左)               二三月峠付近の尾根から富士を捜す(右)

 冬になると他の地方が天気が悪くても、遠州は上天気が続く。 尉ヶ峰は低山ながら、浜名湖の直ぐ北側にあり、 登山口の高度は海面に近く、結構登り甲斐がある。  一回目は、富幕山登頂の帰りに南側の奥浜名湖スカイラインにある東屋から「獅子落し」から山頂へ。  二回目は、やはり富幕山登頂の帰りに、風越峠から西尾根を往復する。
 今回は、天竜浜名湖鉄道を利用して、気賀駅から西気賀駅まで歩くことにする。  東名を東に走行すると、豊川インターを過ぎた検札ゲイトの手前で、富士山が見えるが、今日は姿を捉えることが出なかったので、 いやな予感がする。
 ガイドブックに従って、山頂から広域林道にある引佐峠に下る予定で、峠の近くの広域林道への支線脇に車を置き、 西気賀駅まで下って、ワンマン電車で気賀駅へ。  駅前にある細江神社に参拝してから、細江公園の展望台へ。  上天気ではあるが、遠方は霞が懸かったようで、今ひとつ展望が利かないのが残念だ。  奥浜名湖スカイラインから登山道に入ると、最初に「おもかる大師」の像に遭遇する。  大師像に良く似た石を、願を掛けて持ち上げる。
 江戸時代には御要害山と呼ばれた「二三月峠」から富士山を探すもそれらしき山は見あたらない。  特に、雲がある訳でもない。 今年は雪が少なくて山頂が光り輝かないので、この霞では無理のようだ。  今年の大雪は、富士山には無縁らしい。  今年の富士山は不作とでも言うべきか。  

  細江公園展望台 地図の中央「+」印が展望台の場所です

   <静岡県浜松市細江町>        




        尉ヶ峰山頂近くから北に富幕山を望む(左)                  浜名湖の北を通る石畳の姫街道(右)

 尉ヶ峰の山頂に近づくにつれて、右手に富幕山が大きく目の中に飛び込んでくる。 丁度、正午に山頂に着く。  細江公園からの登山道では、遭遇する人は少なかったが、山頂では、春のような陽だまりの中に、数人が屯している。  先客は次々と下山して、一時的にひっそりしたが、間もなく別のグループが登頂してきた。  この時期の尉ヶ峰は人気の山らしい。
 下山は、先ず、スカイラインまで南下する。  ここにある東屋近くの展望台は富士山が望める場所だが、今日はここでも駄目だった。  展望台から尾根を少し下ると、分岐点があり、右が浜名湖佐久米駅、左が西気賀駅とある。  全く、迷わずに左の道へ進んだが、これが大きな落とし穴だった。  西気賀駅への標識に従い、林の中の尾根をどんどん下って行くと、最終的に、広域林道に出た。  ここが引佐峠だろと思ったが道標が見当たらない。
 登山道は林道から更に下って行く。 向こうに、駐車した時に目印にした鉄塔も見える。  車は林道脇の支線に駐車してあるので、それを探しながら林道を歩き、それらしき支線に入るも車が見当たらない。  引佐峠近くに居ると思い込んでいるので、地形図と周りの地形が合致しないのが腑に落ちない。  向こうから軽トラに乗って地元の人が来たので、地図を見せながら現在地を聞いて驚いた。   林道に下りた地点は、引佐峠から直線距離で2km近くも離れている。
 西気賀駅は東西の両側に、尉ヶ峰の山頂から南に延びる2つの尾根に挟まれていて、引佐峠は分岐点で、浜名湖佐久米駅への登山道の 途中にあり、西側の尾根を下って、左手に下り西気賀駅に至るルートである。  標識に従って、分岐点を西気賀駅に向かうと、東側の尾根を下り、右手に下って西気賀駅に至る訳だが、この道はガイドブックにも 地形図にも載っていない。  西気賀駅には用が無いので、引佐峠の近くに置いた車を目指して、東側の尾根の麓から、西側の尾根の麓へ、 石畳の姫街道を歩くことになった。

尉ヶ峰 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<静岡県浜松市三ヶ日町>

 尉ヶ峰第2回登頂 2005年1月22日

 尉ヶ峰第1回登頂 2002年2月9日



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