御薗富士(909m)から神野山(936m)へ  2005年11月26日

  神野(カンノ)山山頂付近の紅葉の森を歩く(左)

 里山も山頂付近の紅葉はそろそろ終わりだろう。  香嵐渓の紅葉が最盛期だと新聞に報じられたようた。  土曜日の朝、いつもの時間に起きて、8時に家を出る。  山歩きにしてはゆっくりとした出発である。  近場で、香嵐渓の混雑を避けることにし、東三河の東栄町と豊根村の境にある神野(カンノ)山を目指す。
 東栄町は今の頃は、国の重要無形文化財に指定された 花祭りの最中である。  国道151号線から国道478号線に入り、東栄町本郷にて、県道74号阿南東栄線を北上する。
 奥三河の山奥に入っていくと、ここも、花祭りで知られている 御薗地区の真地に至る。  県道から右手に登った丘に、花祭りの舞台となる熊野神社があり、登山道は神社の 左脇からスタートする。
 昔、御薗と豊根村を結んでいた旧道にある望月峠から登山道になるが、 植樹された杉林の所々に雑木林があり、季節感を味あわせてくれる。  背丈ほどの笹を分けて進むと、御薗富士と呼ばれている標高909mのピークに到着する。
御薗富士から神野山に向かう下りは、踏み跡も薄く、両手を使わなければ下れないような急斜面である。  その後、杉林の中の平坦な道を歩くと、右手の梢の間から杉林に覆われた神野山の山頂が見える。  山頂に近づくと、尾根を境に、東側が植林された緑の杉林、西側が太陽の光で紅葉がキラキラ光る 雑木林と全く対象的な景色を提供してくれる。
 特に、山頂近くの雑木林は紅葉が主体で、一段と鮮やかに輝いている。  今期、遭遇した最高の紅葉であると評価し、彩りの中で手作りのおにぎりを頬張る。  里山なのに、山奥のためか、週末の最高の時期にも拘わらず、全く人影は見られず、 私共だけの貸し切りの舞台に大いに満足する。
 帰路、望月峠の近くの「望月右近太夫義勝の祠」に寄り、スタート地点の熊野神社へ。  花祭りは、各集落で順次行われ、11月26日の今日は、 足寄地区 が開催日になっていた。  旧小学校の跡地に車を置き、熊野神社の集会場を覗いたら、今晩の6時から深夜過ぎまで行われる 花祭りの準備のために多くの人が忙しく動いていた。  観光客らしい外人が、祭りの始まるのを待っているのか、寒そうに蹲っていた。  我々は、雰囲気だけ味わって、家に向かった。

 三岳山 地図の中央「+」印が山頂の場所です

< 愛知県北設楽郡東栄町大字足込にて>






     神野山への登山道から御薗富士を眺める(左)                神野(カンノ)山山頂(938m)にて

 

 滝沢山 地図の中央「+」印が山頂の場所です

< 愛知県北設楽郡東栄町大字足込にて>



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