物見石山(1985m) と武石山(1973m)  2005年8月19日





           霧に霞む物見石山山頂(左)                     ビーナスラインの先に広がる白樺林(右)

 朝、ホテルで目を覚まして、窓の外を見ると白乳色の世界である。  朝食前に、昨日申し込んだホテル主催の王ヶ鼻へのバスツアーに参加、霧の中の美ヶ原牧場を王ヶ鼻の近くにある周囲が、 高山植物が満開の駐車場迄走る。  昨日も眺めた花々であるが、今日は運転してきたホテルの人が、花の一つ一つを説明してくれて、それだけでも満足する。  その上、王ヶ鼻に到着したら、予想通りに西側の霧が晴れ、日光に照らされてた、昨日と変わった松本平野の姿を見せてくれた。  左手には、眼下に、若い頃、一家四人で宿泊した思い出のある三城牧場も見えた。
 今日も美ヶ原の山々を歩こうと、朝食を済まし、ホテルを出て霧の中へ。  霧ヶ峰に続く、高原の東南斜面は霧の発生が多いが、北西斜面は、眺望が有る程度期待出来るのではないかと、 最初の目的地の物見石山に向かう。  駐車地捜しを兼ねて、先回訪れたときに覗いた美ヶ原高原美術館へ。  此処で、開門のチャイムを聞いてから、物見石山の登山口に駐車。  周りは霧に包まれ、車は勿論、人影も見えず。  地形図とコンパスを頼りに、霧の中をスタート。
 幸い、此処も高山植物に恵まれ、花を見ながら山頂を遠回りして、北斜面へ。  突然霧が晴れて、浅間山の方向の視界が開ける。  やや戻ると、物見石山(1985m)の山頂が現れ、霧がどんどん晴れて、山頂からは 美ヶ原高原美術館の建物群がお伽の世界のように見える。  再び、乗車して、ビーナスラインの西端を通り過ぎると、昨晩、スライドで紹介してくれた白樺の世界が広がる。  車を道路脇に駐車して、白樺林の中を暫く散策する。 

 物見石山 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<長野県小県郡和田村にて>







  武石山への遊歩道にある思い出の丘頂上(1935m)へ(左)            高山植物で一面覆われた武石山山頂

 ビーナスラインに別れを告げて、未走行の県道464号美ヶ原公園西内線を下り、観光センターで一服してから 県道62号美ヶ原公園沖線を西へ。  この辺りは特にめぼしいものは見あたらないので、武石峠を更に直進する。  此処まで来ると、霧は全くなく、左手に松本平野が広がって見える。
 思い出の丘駐車場の標識が見えたので、そこで駐車する。  そこにいた、大きなリュックを背負った2人連れの女性に尋ねたら、武石山に行くには、ここから、思い出の丘経由が良いですよと 教えていただき、思い出の丘を目指してスタート。
 なだらかなハイキングコースを歩くと、間もなく思い出の丘山頂へ。  自動車道が出来る前は、美ヶ原登頂は非常にハードで、登頂後、美ヶ原を振り返り、その辛苦を改めて思いだした丘だと云われている。  山頂からは目の前に、武石山が続いている。 山頂までの登山道の回りは、やはり高山植物の宝庫であり、 今回は高山に咲く花々を満喫できて大いに満足する。  武石山(タケシヤマ1973m)山頂からは、美ヶ原の美の塔から、王ヶ頭、王ヶ鼻まで見渡せた。
 美ヶ原牧場を右手に眺め、美ヶ原自然保護センターまで足を延ばしたが、今回は北アルプスの雄姿は望めそうもないので、 そこで引き返し、美鈴湖へと下る。 この人造湖は名が知れている割には見所が無く、湖面の写真をカメラに収めただけで離れる。  長野自動車道に出て帰宅したが、美鈴湖からのアプローチの悪さに閉口した。  

 思い出の丘 地図の中央「+」印が山頂の場所です

 武石山 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<長野県小県郡武石村にて>

次のページへ

21世紀からの山歩き