寺田小屋山(1505m)
2005年5月25日
山頂上空に雲を呼び込んだ御嶽山(3067m)(左)
今日の天気なら御嶽山を拝めそうだと、白草山の奥にある寺田小屋山に向かう。
国道257号線を走ると、右手にある御厩野集落に向かう県道442号線に白草山方向を示す大きな標識がある。
先回はその標識を無視して、更に進んで、右手にある乗政集落への県道440号線に入り、湯谷温泉を経由して
白草山登山口に向かった。
今回は、白草山の標識に従って、442号線に入り込んだのが間違いだった。
直ぐに、車が殆ど通ったことがなさそうな林道に入る。
道を間違えたかと思って引き返すも、間違ってはなさそうなので、強引に奥に進むとやがて広い林道に出る。
何一つ標識のない林道を、勘だけを頼りに何処までも走り続けたら、白草山登山口に突然出て、そこから更に
林道の終点の寺田小屋山登山口へ。
工事中の林道を可成り歩くと、寺田小屋への標識がある。
そこから、林道より別れて静かな杉林の中を登る。
標識はないものの、登山道は一本道で踏み跡もしっかりしていて迷うことはない。
苔むした石がゴロゴロする道を登ると、やがて背後に高森山や箱岩山が見えてくる。
最後にツメを登りきり稜線に出ると、右手に御嶽山の雄姿が飛び込んでくる。
<岐阜県下呂市にて>
梢の間から真っ白な嶺峰を見せる乗鞍岳(3026m)(右)
稜線上に出ると、綺麗に整地された小屋の跡に出る。
レンガが砕かれて敷かれた跡地には、福寿草かと見間違えるほどのタンポポの花が一面に咲いていた。
山頂は日に照らされているが、手前に雲が立ちこめ、御嶽山の山頂は今にも雲で覆われそうであった。
寺田小屋山頂からは御嶽山の眺望は得られず、林の中の静かな所であった。
更に西に進むと、三角点があり、手前の梢越しにすっぽりと雪に覆われた乗鞍連峰が鮮やかな姿を現した。
今日は御嶽山の雄姿を求めてやってきたが、雲一つ無い乗鞍の眺望の方が印象に残り、こちらの方が
成果として大きかった。
昼食を済ませて、来た道を引き返したが、駐車場から山頂までの往復の間、一人の登山者に会うこともなく、
鶯の声を耳にしながらの静かな山行きであった。
所が、突然、我々が進む登山道の行く手に次から次ぎえと猿の群が現れた。
彼等達は笹の新芽を食べながら、こちらが近づくのを眺めていて、写真が撮れそうな所まで来ると、
サッと姿を隠してしまう。
数えながら歩いていたら、20頭ぐらいは居ただろうか。
やり過ごしたら、後ろが騒がしくなったので振り向くと、背後の林に一斉に登りだして、こちらを眺めていた。
駐車場で、やっと名古屋ナンバーの一人の男性に会う。
帰りは乗政の大滝の横を通って国道へ出る。
寺田小屋山 地図の中央「+」印が山頂の場所です
<岐阜県下呂市にて>