天ヶ峯(360m)          2005年2月9日

 


      松平親氏が天下泰平を祈願したと言う天ヶ峯山頂                 今にも杉花粉を飛ばしそうな王滝渓谷の杉林

 地形図は勿論、昭文社の都市地図の豊田市の地図にも載っていない天ヶ峯(360m)では有るが、 地元では、徳川家康の祖先松平親氏がこの山頂で天下泰平の祈願をしたとの伝承があり良く知られいる。  巴川沿いの県道39号岡崎足助線にある王滝渓谷大駐車場に駐車し、道標に従い、 梟ヶ城趾展望台(253m)から王滝渓谷の歌石園地に出て、椿園地、宮川散策道を経て、 仁王川沿いの市道に出る。
 ガイドブックに記された登山口が分からなかったが、道端に天が峯1725mの道標が有ったので、 それに従い東に向かうと間もなく、県道361号線坂上花沢線に出会う。  更に東への道標が有ったので、右手にある蓮生寺や村社の豊栄神社の前を通り過ぎると、右手に山頂が 大きな岩が重なり合った一目で天ヶ峯と分かる山が見えてきた。

 辺りを探しても道標が見あたらず、これ以上東に進むと通り過ぎてしまいそうなので、 天ヶ峯へと延びる道へ右折する。 山頂を目掛けて、右手の山道を進むも行く先を阻まれ引き返す。  小川の橋の手前で、天ヶ峯への小さな道標を見つけ、今度は左手の山道を進む。  松平氏縁の安全寺の前の空き地でお弁当を開いて一服した後、山頂を目指す。
 途中で林道を経由して大きな岩がゴロゴロしている山頂らしき所に到着。  岩の絶壁にロープを架けて何人かの学生らしき若人がロッククライミングの演習をしている。  更に山頂を目指して、林の中を向かうも、一番高い所らしい場所は、林に囲まれ展望もなく、 山頂の標識もない。  再び、大岩が重なったこれが山頂と思われる岩の上に立ち、親氏になったつもりで六所山(611m) を眺める。

 ここから六社山に向かう途中に、松平初代親氏が奥州塩釜六所大明神を勧請した六所神社がある。  現在では、7代清康が岡崎市明神寺町に移し、徳川家康の産土神として徳川氏歴代の厚い崇拝を 受けてきて、六所神社として岡崎観光の目玉になっている。  帰りは、ガイドブックに従い、西麓の山腹にある八十八体の石仏を見ながら下山したが、 里山特有の道筋に惑わされ、豊栄神社の境内から突然県道に出て、里山の紛らわしさに困惑した。  帰路も王滝渓谷を下ったが、真っ赤に色づいた杉の林に、里山歩きは当分お預けかなと 感じた。

 天ヶ峯 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<愛知県豊田市にて>



次のページへ

21世紀からの山歩き