池山(1774m)           2004年10月23日



 池山への登山道を彩る紅葉

   長野県全体が上天気との予報を頼りに、中央高速道を車で飛ばし、駒ヶ根インターから、 駒ヶ根スキー場へ。 空木岳登山口の標識を頼りに山の中へ。
 直ぐに目に付いたのは、「熊に注意」の立て札。 いつもなら何気なく見過ごして 通り過ぎるのが、最近の新聞記事のせいかよそ事とは思えなくなる。  熊避けの鈴を意識的に振り回し、辺りを見回しながら登り始める。

 最初の目標地点である「三本木地蔵」迄は、暗い雑木林の中の登で、林の中を大きな羽音を たてて飛び去る鳥の姿に驚き、木の上をちょろちょろ走るリスでさえも一瞬緊張が走る。
 林道の終点辺りから、周りの木々が色付き、池山の山頂に近づくに連れて、 益々色合いを増していった。

<長野県駒ヶ根市にて>


                                                         
池山山頂からロープウェイのしらび平を望む(右)

 今や、紅葉が盛の、しかも週末にも拘わらず、池山(1774m)山頂まで登る途中で1組のパーティーに 出会っただけで、山頂でも人影一つ見られず、静かな山行を楽しむことが出来た。  上天気の天気予報にも拘わらず、駒ヶ岳の宝峰岳や伊那前岳などの山々は雲に覆われ、 南アルプスも、霞の向こうに幽かに見える程度であった。

 全山紅葉した池山を見上げながら、良く整備された池山遊歩道をカメラ片手に、 季節が織りなす自然の美しさを十分堪能しながら、下山する。  登りの時に流した汗が、山頂付近の冷温で、体を急速に冷やし、体温が下がったらしく、 駐車場に着いた頃には寒さに襲われた。  結局、駐車場まで、誰一人会うことのない山歩きとなった。

  池山 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<長野県駒ヶ根市にて>
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21世紀からの山歩き