高根山(871m)        2004年4月18日


 高根山山頂にて昼食(左)

 東名の焼津ICから降りて、瀬戸川沿いの県道32号藤枝黒俣線を北上する。  市之瀬の集落を通りすぎると、狭い舗装路が高度をどんどん上げて、蔵田の集落に到着。  宇嶺の滝の下り口からスタートして東海自然歩道「高根山コース」へ。
   南下して県道220号蔵田島田線に入ると、右手に鳥居が見え、樹齢700年と云われている天然記念物の 「鼻崎の大杉」が出迎えてくれる。  舗装されている高根白山神社(1185年に建立)への参道を登り、神社の手前で登山道になる。  

 間もなく、今日のコースの最高峰である高根山に到着。  既に先客の団体で賑わっていた。 しかし、山頂を示す標識が見あたらず。 なんと、先客のシャツが 標識に掛けてあり、周りの爆笑の中で本人が謝罪する。

高根山 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<静岡県藤枝市>



 西向の吊り橋を渡る(右)

 高根山山頂で昼食後、南側に、どこまでも広がる南アルプスの先端を望む。  靄っていなかったら、きっと遠州灘が望めるだろうと想像する。  高根山からは標識や登山道が整備された尾根伝いの歩きやすい自然歩道が続く。  

 右手に大平の集落のある谷間を見ながら、700m前後の次々と現れるピークと通り過ぎると  一気に高度が下がり、西向の集落へ。
 このコースの最大の見所と期待された「西向の吊り橋」に到着してみて、異口同音に出た言葉は 「川がない!」であった。  折角の吊り橋の下は車道が走っていて、カメラ・スポットにはならず。  吊り橋だけを写してごまかす。

西向の吊り橋 地図の中央「+」印が吊り橋の場所です

<静岡県島田市>



茶畑の中で山菜に目を奪われる登山者(左)

 吊り橋からは再び尾根伝いの登りになる。  「笑い仏」への標識に導かれて、幾つもの小さなピークを過ぎると、突然、西側が開けた崖の上に出て、 前方に大井川の対岸の山々が姿を見せてた。  傍らに、小さな石仏が祀ってある。 これが「笑い仏」と首を傾げるも、それらしき物は他に見あたらず。  仏様を眺めても特に笑い顔にも見えず、特に表示板もない。  
   「東海自然歩道膝栗毛」のホームページには笑い仏は、 「この仏に会うと笑わずにはいられないと言われた仏様で、 笑いの我慢比べで負けつづけた若者がこの仏様を埋めてしまったと言われるところです。 今では小さな仏様があるだけです。」と紹介されていた。

 笑い仏からは下りになり、茶畑の中を上河内の集落へと歩く。  新芽で瑞々しい緑の変色し始めた、快適な茶畑の細い道を一気に下る。  後続部隊が付いてこないので、後ろを振り返ると、登山道の両側の山菜に目を奪われ、 遂に足が止まってしまった。  上河内で出迎えのバスに乗り、今日も無事に帰路に就く。 

  上河内の茶畑 地図の中央「+」印が茶畑の場所です

<静岡県川根町>

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21世紀からの山歩き