八鬼山(628m)       2004年2月8日


八鬼山の南にある「さくらの森」から熊野灘を望む(左)

 国道42号線を尾鷲の市街地で分かれて、尾鷲湾の南岸の向井の集落から、 真砂川の右岸に沿って南下する熊野古道に入り込む。  七曲り辺りから、急坂になり、九木トンネルの上にある九木峠で一息つく。  荒神堂にお参りし、八鬼山山頂を通りすぎると、眺望の素晴らしい「さくらの森」に出る。

 左手後方遙かに望まれるのは志摩半島らしい。 目の前の熊野灘に突き出ている半島は、 前に訪れてたことがある、海山町の矢口浦から伸びた半島で、先端が尾鷲市の須賀利町になっている。  南に見えるのは、須賀田湾だろうか。 この辺りは、リアス式海岸で、海が深く食い込んでいる。  どちらにしても、あの名高い九鬼水軍の根拠地であることには間違いない。

  八鬼山 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<三重県尾鷲市>



熊野古道八鬼山道にある「籠立場」の目印になっている椎の大木(右)

 八鬼山を越えて、熊野古道の八鬼山道を名柄に下ってくると、江戸道と明治の道の合流地点を過ぎた 辺りに、「籠立場」の跡があり、目印として、椎の大木が脇に立っている。  江戸時代、紀州藩主や幕府巡見史が通行するとき、乗っている籠を止めて小休止した場所である。

 付近には椎の巨木が3本自生していたが、台風で倒木し、残ったこの巨木が 「籠立場」の位置を示す目印になっている。

熊野古道の椎の大木 地図の中央「+」印が椎の木場所です

<三重県尾鷲市>

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21世紀からの山歩き