前 正 覚 山
2004年1月29日
前正覚山山頂への登山道の両側に並ぶ婦人と子どもの列(左)
経典に尼連禅河として登場するネーランジャラー川を渡ると、対岸にスジャータが乳粥供養を
したセーナー村がある。 村の北東方向の水田の彼方にはお釈迦さまが覚り得る前に苦行した
前正覚山が見える。
インドの仏跡を訪れると、チベットや東南アジアの熱心な大勢の仏教徒に会う。
ここ、前正覚山を訪れる日本人は少ないが、チベットなどの仏教徒は多く訪れるらしく、
彼らは登山道の参道に並ぶ人々に功徳を施すのが慣例らしい。
1円程のコインをビニール袋に入れたのを、1袋250円で売っていた。
しかし、沿道に並ぶ大勢の人々に、コインを一枚ずつ渡しても直ぐに無くなってしまう。
一人に渡すと、魚が餌に群がるように、人の群に囲まれてしまい、大騒ぎになる。
<インド。ブダガヤ>
前正覚山山頂にて、家族に囲まれて、息子の剃髪式を行う父親(右)
前正覚山は覚りを開く以前の山という意味である。 お釈迦様は覚りを開くべくこの山に登るが、
神々がブッダガヤで覚りを開くように懇願したという。
山頂には、地元の仏教徒らしい父親が息子の剃髪をしていて、儀式の一環か、母親と姉が、鼻筋に
褐色の紅を塗り、両側に付き添っていた。 その横では、祖母らしき女性を中心に、数名の老婆が
剃髪が終わるまで、お経らしきものを口走っていた。
間もなく、可愛らしい小僧さんが出来上がった。
<インド・ブダガヤ>