思親山(1031m)へ
2003年12月21日
佐野峠から眺めた雲一つない富士山(左)
土曜日の朝、起きてみたら久しぶりに見る大雪に吃驚する。
インターネットで富士周辺の日曜日の天気予報を調べたら、上天気で期待できるらしい。
翌日、からりと晴れた青空の下、浜名湖から幸先の良い富士山を眺め、日本平でも素晴らしい富士。
国道52線を北上し、富榮橋を渡り舟橋駅から佐野川の右岸を天子湖を眺めながら林道を走る。
上佐野から東海自然歩道を歩いて佐野峠を目指す。
整備された遊歩道を高度を上げていくと、真っ白い富士山の頂上がちらちら見えだし、
845mの佐野峠に立つと、目の前に雄大な富士山が全く雲のない青空を背景に広がった。
峠で昼食をとり、再び東海自然歩を歩いて頂上を目指す。
佐野峠 地図の中央「+」印が峠の場所です
<山梨県南部町にて>
思親山(1031m)山頂から天下随一の富士山を望む(右)
アイゼンを持ってきたが、自然歩道には雪は全く見られなかった。
しかし、白い霜柱をさくさくと音を立てての登山は、凛とした空気も加わり爽快そのものだった。
思親山山頂に到着して、目の前の富士に出会った時、思わず声を上げる。
日蓮が身延山ごもりの際、山頂ごしに両親のいる房州を偲んだという伝説から名付けられたという恩親山、
一年前に身延山に登った時から、次は恩親山と思っていたが、やっと願がかなった。
富士周辺だけでなく、全天雲一つない青空は、ここ数年来の風景であった。
ハンドグライダーが富士を背景に飛んでいた。
冬至の前日の太陽は直ぐに西に傾く。
井出駅に向かう自然歩道の途中からは真っ白に輝く、南アルプスが雲一つない青空の中に輝いている。
あれが北岳だろうと、見当を付ける。
今日一日は全く雲を見ることが無く日が暮れる。
真っ暗になった高速道路を走りながら、多分、
今年の打ち上げ登山になるであろう、今日の一日の思い出を噛みしめる。
思親山 地図の中央「+」印が山頂の場所です
<山梨県南部町>