宮路山(361m)と五井山(454m)       2003年11月22日


紅葉まつりで混雑する宮路山登山口(左)

 学生時代に全編を通して原文で読んだ数少ない古典の中に、平安時代に書かれた「更級日記」があるが、 その中で、宮路山の紅葉を紹介した箇所を見つけて感動した思い出がある。 当時も自生していたらしい 一般に「ドウダン」と呼ばれる「コアブラツツジ」が色づいているだろうと訪れたところ、音羽町あげての 「紅葉まつり」に遭遇し、先ず最初に、味噌と葱を入れた地元料理の混ぜ御飯をいただく。 地元の御婦人 の話では、半世紀前に食べた記憶があるという。

 餅つきが始まり、黄粉餅にお饅頭と最中迄までいただき、お腹を一杯にしてから宮路山へ。  今年は色づきが未だ一歩のドウダンのトンネルを潜りながら、最初に五井山へ行き、 帰りに宮路山に寄る。 

宮路山の場所 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<愛知県音羽町にて>


五井山山頂から眺める生まれ故郷の蒲郡市内(右)

 三河湾に面した国定公園の中にある蒲郡は北側を270度余り山に囲まれているため、 温暖な気候に恵まれ、中学生時代の雪が積もったある日には、大騒ぎになり、 授業内容を変更して全校生徒参加で雪合戦をした思い出がある。

 半世紀前は未だ海の水は澄んでいて、夏には毎日、家の前から裸になり海に通った。  時には竹島まで足を伸ばし、島を大回りに一回り泳いだり、大島から小島まで泳いだときは、 予想外の急流に加え、間近に見える小島になかなか辿り着けなかった思い出がある。  今、五井山の山頂から眺めても、大島と小島は結構離れているのが眺められる。

五井山の場所 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<愛知県蒲郡市にて>

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21世紀からの山歩き