尾高山(2212m)      2003年8月23日

 尾高山山頂から、南アルプスの荒川岳(3141m)と赤石岳(3120m)を望む(左)

 残暑厳しい晴天の予報に、涼を求めて南アルプスの西麓にある「しらびそ峠」に向かう。 この峠はかっては 一般の人が近づくことが出来ない深山であったが、矢筈トンネルが開通してから身近な存在になった。  しらびそ峠に車を置いて、カモシカの調査標識やしらそびの原生林を見ながら前尾高山(2089m)を 経て尾高山山頂へ。

 山頂からの眺望は狭いが、ビューポイントでは手前の左と右に、丸山(2374m)と大沢岳(2819m)、 奥に見える、左手に荒川岳(3141m)、右手に赤石山脈の盟主である赤石岳(3120m)が目の前に迫ってくる。  炎天下の登りは流石に暑かったが、山頂での涼風は夏であるを忘れさせて呉れた。  この涼を求めて、狭い山頂は超満員であった。

尾高山の場所 地図の中央「+」印が山頂の有る場所です


 しらびそ高原から南アルプスの大沢岳(2819m)と聖岳(2982m)を望む(右)

 尾高山登頂後、再びしらびそ峠に戻り、一年ぶりにしらびそ高原に寄る。  前回は雲に覆われていた南アルプスも、今日は全貌を現す。 手前の立俣山(2366m)の奥に、左手、 大沢岳(2819m)、真後ろに、聖岳(2982m)が見える。 赤石岳は大沢岳の後ろに隠れて見えないが、 左奥には荒川岳(3141m)が堂々たる姿を現している。

 しらびそ高原から日本チロルの里と言われている下栗の里まで、舗装された南アルプスエコーラインが 続き、聖岳から光岳(2591m)まで延びる、南アルプスの南端の山々が楽しめる。  下栗の急坂に造られたピンポイントカーブが続く、すれ違いも困難な生活路を走って、再び国道に出る。

しらびそ高原の場所 地図の中央「+」印が高原の有る場所です

<長野県上村にて>

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21世紀からの山歩き