タージマハールとアグラ城
2004年1月27日
世界遺産の代表格である白亜のタージマハール(左)
小学生の頃、買って貰った世界旅行の本に、エジプトのピラミットやヨセミテ公園のセコイアの木と
共に載っていた、インドのタージマハール。 これだけは、何時かは、是非見たいと兼ねてから
思っていたが、やっと目の前に仰ぐことが出来た。
やっぱり、思っていたように、壮麗雄大な建築物であった。
タージマハールはムガル朝のシャージャハーン帝が、1631年に他界した最愛の妻、ムムターズ・マハル
のために築いた霊廟である。
建設のために、世界各地から最高の資材を取り寄せた。
ジャイプール近郊のマクラナからは白大理石、バクダットからは赤瑪瑙、チベットとペルシャからはトルコ石、
ロシアからはマラカイト、エジプトからは金などである。
叉、2万人の労働者を22年も費やして、国を傾けて造られた。 ムムターズ・マハルこそ、
本当の傾国の美女であると言えるだろう。
<アグラにて>
アクバル帝が築いた赤砂岩の砦であるアグラ城(右)
タージマハール見学後、同じヤムナー川岸に建つアグラ城へ。
高さ20m、総延長2.4kmの赤砂岩製の城壁に囲まれた城内には、南側のアマール・シン門から入る。
右手のヤムナー川越しにタージマハールが見える。
この城は、アクバル帝によって1565年に建てられたムガール帝国の権力の象徴とも云える。。
城内に入ると、最初に、右手に赤砂岩製のジャハン・ギール宮殿が見える。
この城は城内で最初に造られた宮殿で、1570年にアクバル帝が息子と妃のために建てた。
ヤムナー川に向かって、八角形の塔のムサンマン・ブルジが建っている。
この塔には、息子に幽閉されたシャー・ジャハーンが愛妻が眠るタージ・マハールを眺め暮らした
悲話が残されている。
<アグラにて>