ホテル・サンクト・ペテルブルグにて、2回目の朝を迎える。
窓の外に見える大ネフカ川の河口には、
ロシア革命の始まりを合図して冬宮に向けて発砲した巡洋艦の「オーロラ号」が見える
ホテルのロビーには、昨晩観賞したエルミタージュ劇場のバレーのポスターが掲げてある。
ホテル・サンクト・ペテルブルグは、近代的なホテルで対応も良い。 2日目の観光旅行に出発。
現在は詩人の名前から名付けられた「プーシキン」と呼ばれる、皇帝の村(ツァールスコエ・セロ)に来る。
プーシキンには、ロシアバロック様式を代表する、1756年に完成した「エカテリーナ宮殿」がある。
雨に降られながら、ドヴォルツォヴァヤ通りを歩くと、エカテリーナ宮殿の左端の通用門が見えて来た。
建物に囲まれた中にはに入ると、全長740mにも及ぶと云われるエカテリーナ宮殿が前面に広がった。
ピョートル1世の后エカテリーナ1世が后妃として即位した後、宮殿の建設が始まった。
宮殿の東側の角には、黄金色に輝く宮殿教会の5つのキューポラが見える。
宮殿への入場待ちの観光客が、雨の中で長い列を作っている。
エカテリーナ宮殿の中に入り、宮殿の内部を見学する。
エカテリーナ宮殿
地図の中央がエカテリーナ宮殿です <ロシア サント・ペテルブルグ>
エカテリーナ宮殿の外観を、
下記の「エカテリーナ宮殿の外観」のボタンをクリックして、24枚の写真でご覧ください。
エカテリーナ宮殿に入り、階段を上がると最初に、舞踏の間である大広間がある。
舞踏の間は、1750年代に、装飾の天才ラストレッリがあり、騎士の晩餐会の間にあるテーブルの上には、
ロシア産の瀬戸物類がのっている。
次の部屋は、柱が赤い「赤い柱の間」、柱が緑の「緑の柱の間」と同じような造りの部屋が続く。
エカテリーナ宮殿の至宝で、最も有名な「琥珀の間」に到着。
内装の全てに琥珀が用いられ、世界の奇跡と称賛された。
琥珀は第二次世界大戦時に盗まれたが、現在は修復されている。
琥珀の間の次は、18世紀前半の特有のインテリアを持つ「絵画の間」が続く。
ガイドのフイリッポフ・アレクサンドルさんの説明を熱心に拝聴する。
キャメロンの原画を基に装飾された「緑の食堂」や
中国人の生活を表現した、絹の布が張り巡らされた「中国風の客間」が続く。
窓からは幾何学的な庭園が見える。
大宮殿内部の見学を終えて、宮殿の東側に広がる庭園に出る。
エカテリーナ宮殿
地図の中央がエカテリーナ宮殿です <ロシア サント・ペテルブルグ>
エカテリーナ宮殿の内部を、
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宮殿の東側に広がる庭園に出ると、目の前にボリショイ池と呼ばれる大池が広がる。
対岸には、赤いレンガ造りの建物が二つ見え、右の塔がある建物はレストランになっている。
北岸には、ボートの遊覧の際に休憩所として使われた、白と空色の基調の「グロット宮」が見える。
池から大宮殿の前面に広がる南東側の庭園に向かうと、南西の端に、白い柱廊が印象的なキャメロンの回廊がある。
エカテリーナ宮殿の南東に広がる幾何学式庭園は、ラストレッリの構想に基づいての造られた。
幾何学式庭園の中央左右には四角形の池がある。
このエカテリーナ宮殿は大黒屋光太夫がエカテリーナ女帝から帰国の許可を得たことで知られている。
彼は日本を出てから10後に帰国し、見聞録「北槎聞略」を書き残した。
庭園の中には多くの彫刻が見られる、石段の右手に「アンピトリテの像」がある。
大宮殿の北東端に、アーチ型の門を持った建物がある、詩人プーシキンが学んだ「学習院」である。
リツェイ内庭にある、プーキシンの銅像を最後にエカテリーナ宮殿を後にする。
サンクト・ぺテルプルグに入り、プルコスコエ通りからポピェディ広場を経由し、賑わいを見せているセンナヤ広場の脇を通り、
バレー・オペラ劇場でボイショリー劇場として知られている「マリンスキー劇場」がある、
グリンキ通りを更に北上し、通りに面した建物にあるレストランで昼食。
食後にエルミタージュ美術館に向かう。
イサク聖堂のドームやデカブリスト広場に立つ「青銅の騎士像」を望むと、間もなくエルミタージュ美術館である。
エカテリーナ宮
地図の中央がエカテリーナ宮です <ロシア サント・ペテルブルグ>
エカテリーナ宮殿の庭園を、
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エルミタージュ美術館に到着、美術館に入館するために待っている大群衆に驚く。
先ず、ガイドのフィイリッポフ・アレクサンドルさんに、売店に案内され、
彼が編集・翻訳したガイドブック「エルミタージュ美術館」を買ってサインして貰う。
女王像が飾られている、ヨルダン川の階段と呼ばれた大使の階段を登る。
黄金に輝くコリント式の列柱と豪華なバルコニーの「紋章の間」がある。
冬宮から小エルミタージュ宮殿へ向かう通路にはタペストリーが飾られている。
小エルミタージュ宮殿に入ると、最初に、クリスタル・シャンデリアで飾られた「パヴィリオンの間」があり、
動いて時を告げる時計の「孔雀」がある。
ダビンチやティツィアーノの作品が並ぶ。 ティツィアーノの絵画の前は人垣で近寄れす。
昨夜、バレーを見た、エルミタージュ劇場のロビーに出る。
ラファエロ、ムリーリョ、エル・グレコ、レンブラント、ルーベンス、クラハーナ、ルノワール、モネ、ゴッホなどの絵画が続く。
美術館の見学を終えて、ニコラエフスキー宮殿へ。
エルミタージュ美術館
地図の中央がエルミタージュ美術館です <ロシア サント・ペテルブルグ>
エルミタージュ美術館を、
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エルミタージュ美術館からコンノグヴァツディスキー並木通りのロシア土産店「キャップテン」へ。
並木通りからトゥルダ通りを北に歩き、ブラゴヴェシェンスキー橋に向かう。
シュミット中尉橋(ブラゴヴェシェンスキー橋)から右手にアングリスカヤ通り、上流に宮殿橋(ドヴォルツォヴィ橋)、
対岸の建物の芸術アカデミーを望む。
土産店の「キャップテン」に戻り、ニコラエフスキー宮殿へ。
工事中で、外観はまるで廃墟のようであるが、ロシア皇帝ニコライ1世の皇子女のために造営された宮殿なので、
内部は豪華な造りになっている。
会場の観客席は既に観光客で満員状態で、ステージでは民俗舞踏ショウーが行われる。
ステージでは、コザックダンスが始まる。 ステージの合間には、御摘まみと飲み物が用意されているドリンクタイムがある。
ドリンクを楽しんだ後、部屋を出ると、ロビーや階段ではもう一つの催し物が披露されていた。
階段に絨毯が敷かれ、楽師たちも音楽を奏でる、往時の宮廷生活が再現されていた。
観光客は、貴族たちが彷徨う空間に、自由に入り込み、タイムスリップした時間を楽しんでいた。
異次元の世界に陶酔したいたら、二幕が始まるベルが鳴り、再び、コザックダンスが始まる。
男女10余りのダンサーが整揃してのフィナーレで、ロシア民俗舞踏会は終了する。
ショーの後は、ニコラエフスキー宮殿の宮廷内で用意されているディナーへ。
沢山の食器類がテーブルに載せられ、帝政ロシア時代の食卓を再現している。
皿に盛られた満艦飾の料理に戸惑いながら、ロシア料理を楽しむ。
ニコラエフスキー宮殿を出て、ホテル・モスクワに寄り一服する。
ホテルを出て、アレクサンドル・ネフスキー広場(クラースナヤ広場)から、
ズナメンスカヤ広場(旧蜂起広場)を通りモスクワ駅へ。
夜行列車に乗り込んで、サンクト・ペテルブルグに別れを告げ、モスクワに向かう。
ニコラエフスキー宮殿
地図の中央がニコラエフスキー宮殿です <ロシア サント・ペテルブルグ>
ニコラエフスキー宮殿を、
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