ロンドン市街散策 (1)
2010年9月14日
式典の舞台に使われるウェストミンスター寺院(左)
連泊のヒルトン・ロンドン・メトロポール・ホテルを出て、第一日目のロンドン市街散策へ。
今日は、天気が期待できないので、屋内見学を優先する。
地下鉄サークル線で、ウェジウェア・ロード駅からウェストミンスター駅へ。
ブリッジ・ストリートに出ると、セント・マーガレット・ストリートの左に国会議事堂、
右に、ウェストミンスター寺院、その後にウェストミンスター教会が見える。
ウェストミンスター寺院は英国王室の戴冠式や皇族の結婚式・葬儀が行われ、
国内の祭事や特別の式典の舞台に使われる。
日本語のガイダンスを借りて、教会の内部をじっくり見学する。
ウェストミンスター寺院合唱隊学校の校庭を通り、セント・ゼームズ・パークへ。
セント・ジェームズ・パーク湖に沿って、公園を西に進むと、
湖越しに、クィーン・ビクトリア・メモリアルとバッキンガム宮殿が見えてきた。
ウェストミンスター寺院
地図の中央が寺院です <イングランド ロンドンにて>
ウェストミンスター寺院周辺の風景を、
下記の「近衛兵の交替式」をクリックして、49枚の写真でご覧ください。
クイーン・ヴィクトリア・メモリアルの周りを歩く騎馬隊(左)
バードケイジ・ウォーク通りに出ると、南側にガーズ博物館があり、
赤い服に黒い帽子を被り、手に吹奏楽器を持っている近衛兵の一団の姿が見える。
スプール・ロードを進むと、門の向こうに、クィーン・ヴィクトリア・メモリアルが見えて来た。
メモリアルの周りには、大勢の人が近衛兵の行進を見ようと陣取っている。
バッキンガム宮殿の前にも、大勢の人が群がっているが、
1979年に来た時は、此処で中庭の衛兵の交替を見物した。
ザ・モール通りの向こうから、音楽隊が近づいて来た。
後に続く、銃を担いだ近衛兵が、バッキンガム宮殿の門の中に入り、交替式が始まる。
スプール・ロードの門を通って、新たな行進がやってきた。
軍人の一行らしい。 最後に華麗な騎馬隊が現れ、交替式が終了する。
ロイヤル・ミューズを見ながら、バッキンガム・パレス・ロードを歩き、ヴィクトリア駅へ。
クイーン・ヴィクトリア・メモリアル
地図の中央がメモリアルです <イングランド ロンドンにて>
近衛兵の交替式の風景を、
下記の「近衛兵の交替式」をクリックして、41枚の写真でご覧ください。
ピカデリー・サーカスのシンボルである天使が立つ噴水(右)
地下鉄ピカデリー・サーカス駅から外に出ると、
最初に、「エロス」と呼ばれている噴水が目に飛び込んでくる。
噴水塔の天辺には、「キリスト教的慈愛を表す天使」の像が立てられている。
エロスの像はアルミニウムで製作された世界最初の像である。
ピカデリー・サーカスからコベントリー・ストリートを東に歩いてトラファルガー広場へ。
レスター・スウェア通りを進むと、右手にレスター・スクウェアがある。
スクウェアには噴水があり、中央の塔にはウィリアム・シェクスピアの像が立っている。
セント・マーチンズ・ストリートを南に歩くとオレンジ・ストリートの交差点になり、
角にピカデリー・サーカスの街並みを画いた絵を発見、後がナショナル・ギャラリーで、
トラファルガー広場に面している。
ピカデリー・サーカス
地図の中央の建物がピカデリー・サーカスです <イングランド ロンドンにて>
ピカデリー・サーカスからトラガルファー広場までの風景を、
下記の「ピカデリー・サーカス」のボタンをクリックして、37枚の写真でご覧ください。
ネルソン提督の円柱が立つトラファルガー広場(右)
ロンドン観光の原点であるトラファルガー広場へ到着。
広場の目印は何と言っても、中央に建つ高さ50mのネルソン提督の円柱である。
広場の中央には、大きな、お皿のような池が二つ並んでいる。
北側には、巨大な両翼を持つ、全長140mのコリント式列柱が並んだナショナル・ギャラリーや、
青い時計と尖がり帽子の塔が目印のセント・マーティン・イン・ザ・フィールズ教会がある。
先回の訪英時に見逃し、今回の旅行の目的の一つであるナショナル・ギャラリーに向かう。
ルネッサンス時代の古典絵画を観賞して、再び広場へ。
ネルソン提督の記念塔の周りには、4頭のライオンが四方を睨んでいる。
ライオンに抱かれながらのスナップ写真が観光客のお目当てである。
チャールズ・ジェームズ・ネピアの像やヘンリー・ハヴロック少将の像を後にして、
地下鉄チャリング・クロス駅へ向う。
トラガルファー広場
地図の中央が広場です <イングランド ロンドンにて>
トラガルファー広場の風景を、
下記の「トラガルファー広場」のボタンをクリックして、33枚の写真でご覧ください。
大きさに圧倒される人面有翼牡牛像(左)
ノーザン線のトッテナム・コート・ロード駅から、チャリング・クロス・ロードに出ると、
目の前にセンター・ポイントののっぽビルが見える。
北に進み、グレイト・ラッセル・ストリートへ右折する。
ミュージアム・ストリートを過ぎると、間もなく、古今東西の文化遺跡を集めたミュージアムとしては、
世界一の規模を誇る大英博物館の玄関の前に出る。
1990年日本放送協会発行の「NHK大英博物館」全6巻を熟読して以来、20年振りの念願が叶う。
館内に入ると、先ず、紀元前394年のクニドスの海戦の記念碑と云われている、
巨大なライオン像が出迎えてくれる。
大英博物館の最大の目玉は、高校の世界史で最初に学んだロゼッタ・ストーンで、
周りは常に人の輪で囲まれている。
ラムセス二世像やアメンヘテプ1世像を眺めながら、往時のエジプト旅行を思い出す。
ペルシャ室に入ると、人面有翼牡牛像の大きさに圧倒される。
壁にずらりと並べられた、狩りや闘いなどを刻んだアッシリア彫刻のレリーフを眺めて歩く。
アッシュールバニバル王の狩猟図や、
王の獅子狩りを一目観戦しようと躍起になっているニネヴェの市民たちなどを興味をもって見る。
大英博物館
地図の中央が建物が大英博物館です <イングランド ロンドンにて>
大英博物館のエジプトとアッシリアの展示を、
下記の「エジプトとアッシリア」のボタンをクリックして、55枚の写真でご覧ください。
観光客に人気の東破風を飾っていた群像彫刻(左)
ペルシャ室の次はギリシャ室へ。
先ず、「うずくまるウィーナス」や「キュレネ出土のアポロン」が出迎えてくれる。
「ハリカルナッソスのマウルイオンの馬」「リュキア人の将軍パヤヴァの墓」「エレクテイオンのカリアティード」
「ネレウスの娘達の大理石像」「王マウソロスと后のアルテミシア」「アルカイック初期のアルテミス神殿の円柱」
「ネレイデス・モニュメント」など眺めて歩く。
最後に、博物館の目玉である「エルギン・ルーム」へ。
両側の壁面には、メトープや全長75mのフリーズの彫刻が並べられている。
ケンタウロスとラピタイ人のメトープ、
「神々の近くに立つ英雄と乙女たち」「座せる神々」「行列を先導する乙女たち」「祭壇に引かれる犠牲の牛」
などのフリーズをじっくり眺める。
エルギン・マーブルの愁眉は、神殿の顔ともいうべき東破風を飾っていた群像彫刻である。
左端から、馬車を駆って現れた太陽神ヘリオス、酒神ディオニュソス、女神デメテールとその娘ペルセフォネ、
若さの精であるヘーベ、三人の女神、月の女神セレネの馬車を引く馬が並んでいる。
古代ギリシャ彫刻を堪能した後は、マヤやアステカの芸術の南アメリカへ。
アジアの展示室では、ヒンズー教と仏教の彫刻を眺めながら、インドの旅を懐かしむ。
最後に国宝と明示された百済観音立像に参拝して、大英博物館の参観を終える。
大英博物館
地図の中央が建物が大英博物館です <イングランド ロンドンにて>
大英博物館のアテネのパルテノン神殿の展示を、
下記の「パルテノン神殿」のボタンをクリックして、68枚の写真でご覧ください。