スワート渓谷       1998年6月20日


 シャンギラ峠の展望台からの眺め (左)

 ペシャワールから、220km、奥地にあるサイドシャリフのセリーナホテルをから出発する。
 車が停まる度に手を振り合いながら、広々としたスワート渓谷を進むと、彼方にマーンキアール山(5725m)が見えてくる。  ここまで、行程はガンダーラからスワート渓谷を辿ってきたが、インダス川沿いのカラコルム・ハイウェイに戻るために、 ホワザヘラから左折して、標高2120mのシャンギラ峠を越えることになる。
 峠の検問所では、現地の車が長い時間をかけて調べられていたが、我々の車は短時間でOKのサインが出た。  しかしながら、峠越えは、安全面で危険だと、ここでも一人の護衛官が乗り込んできた。
 峠を下り、ゴルバンド川に沿って下る道は、支線のため悪路だ。  川沿いにはアルブライやカロラの集落がある。  ゴルバンド川がインダス川と合流する地点まで来ると、視界が開け、向こうにカラコルム・ハイウェイが見えてきた。
 やっと、ペシャワールから335km、奥地にあるベシャームに到着する。
 シャンギラ峠  地図の中央がシャンギラ峠です              <パキスタン シャンギラ峠にて>
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ベシャームナンガー・パルパットチラスホテル・シャングリア
 ホテルで会話した現地の子供たち、右端は子守のメイド(左)

 ベシャームのホテルで昼食。  ラホールから来た家族と話が弾む。
 インダス川に沿って造られた、カラコルム・ハイウェイを走って、上流へ。  両側に見える山の頂には雪も散見されるようになった。
 インダス川は、何処まで遡っても、泥水のような濁流が勢い良く流れている。  切り立った両岸と激流のインダス川を渡るのは至難の業であり、昔はこの川が国境になっていたと云う。  両岸に架けられた橋を見ることは稀であるが、それらは全て吊橋になっている。
 空が赤く染まり出した頃には、右手に、夕日に光る、ナンガー・パルパット(8125m)の雄姿が望まれた。  間もなく、ペシャワールから535km、首都イスラマバードから725km、 奥地にあるチラスのホテル・シャングリアに到着する。
 インダス河岸のベシャーム  地図の中央がベシャームです              <パキスタン ベシャームにて>
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