ペシャワールを発って、最初は、アショーカ王の碑文を尋ねて、
イスマラバードから270km離れた、シャーバーズ・ガリへ。
未舗装の細い道を歩きて、碑文が刻まれた岩のある丘へ。
間もなく、現地の子供たちに囲まれ、大人たちも次々と寄ってくる。
歴史的には、価値ある碑文も、観光地としては魅力に乏しいらしく、我々以外の観光客の姿は無い。
紀元前3世紀頃に、カローシューティ文字が書かれた岩は、煉瓦で枠どられ、簡単な屋根に覆われている。
この文字は1837年以降に解読され、碑文の内容は法の尊厳を説いている。
イスマラバードから310km離れた、次の訪問地の世界遺産のタフティ・バイへ。
シャーバーズ・ガリ
地図の中央のがシャーバーズ・ガリです <パキスタン シャーバーズ・ガリにて>
アショーカ王の碑文を、
下記の「アショーカ王の碑文」のボタンをクリックして、28枚の写真でご覧ください。
涸谷を渡り、ジグザクの石段を150mほど登ると、山岳寺院の壁が見えてくる。
この寺院は紀元1世紀から7世紀の間に建立された。
世界遺産にも拘らず、観光客の姿は見えず、只、二人のご婦人を連れた一組の家族に有ったに過ぎなかった。
寺院は建立当時は白い漆喰で覆われていたので、所々に昔の漆喰の白い壁が残っている。
寺院は北に僧院、中央に中院、南に塔院がある。
塔院の中央に四角形のストゥーパの基壇があり、東南西の三方向が礼拝堂で囲まれている。
丘の上に登ると、僧院の建物の遺跡に加えて、ガンダーラ平野も望むことが出来る。
岩陰で座っていた男が、笛を吹いていたが、我々のために吹いて呉れたのだろう。
何故ならば、我々以外には人影一つないのだから。
タフティ・バイを出て、標高835mのマラカンド峠に向かう。
タクティ・バイ寺院
地図の中央の建物が寺院です <パキスタン タクティ・バイにて>
タフティ・バイ寺院を、下記の「タフティ・バイ寺院」のボタンをクリックして、48枚の写真でご覧ください。
ガンダーラのタフティ・バイからスワートへの道には、マラカンド峠がある。
峠からガンダーラ平野を眺め、山道を下るとスワート川流域に出る。
川沿いの道を遡り、バリコットから10km程来ると、突然、巨大なストゥーパが現れる。
直径13m、高さ27mの石積みのシャンガルダールの巨大ストゥーパだ。
ここでも、子供たちが集まってくるが、物乞いではなく、異国人の見物が目的らしい。
シャンガルダールから1.5kmほど来ると、ガレガイの摩崖仏がある。
直ぐ近くのウデグラムはアレクサンダー大王に攻撃された記録があると云う。
スワート随一の都会であるミンゴーラに到着。
バザールを散策するが、見かけるのは、全て男子で、女の子の顔を見るのは極稀である。
この旅で初めて見つけた本屋に並んだ本は全てコーランであった。
今晩宿泊する、ペシャワールから、220km奥の、サイドシャリフのスワット・セリーナ・ホテルに到着する。
ミンゴーラのバザールがある繁華街
地図の中央がバザールがある繁華街です <パキスタン ミンゴーラにて>
ミンゴーラの風景を、
下記の「ミンゴーラ」のボタンをクリックして、42枚の写真でご覧ください。