ラホール       1998年9月17日


 ガンダーラ美術の宝庫であるラホール美術館(左)

 シルクロードの旅は、パキスタンの首都であるイスラマバード近郊の、 ラーワルビンデーのパールコンチネンタルホテルからスタート。
 第一日目は空路でラホールに飛び、ガンダーラ美術の宝庫である、ラホール美術館に向かう。  美術館はヴィクトリア女王治世50周年を記念して1894年に建設された。
 博物館の入り口に立っている、銃を持った番人を見て、これからの旅の治安について不安に思った。  美術館の目玉は、2世紀前半の作と云われるシワリ出土の「苦行の釈迦像」である。  館内に立ち並んだ、ガンダーラ美術を代表する、ギリシャ風のガンダーラ仏も壮観であった。
 美術館の前に建つ、赤砂岩の建物であるパンジャーブ大学を後にして、 次の目的地であるラホール・フォーとに向かう。
 ラホール博物館  地図の中央の建物が博物館です              <パキスタン ラホールにて>
 ラホール博物館の風景を、  下記の「ラホール博物館」のボタンをクリックして、56枚の写真でご覧ください。


 世界遺産であるラホール・フォートの鏡の間(左)

 ラホール・フォートの見学は、アウラングゼーブ時代に建設されたアーラムギーリ門も見ながら、 1673年に建設された、「バードシャーヒー・モスク」へ。
 モスクの中庭では10万人が一度に礼拝できると云う。  周りには、パキスタンのお上がりさんが、日本人が珍しいのか、建物の見物より、我々の後を追ってぞろぞろ歩く。  金糸で文章を綴ったコーランを眺めている親子の姿があった。
 ゲイトを潜って、フォートの中へ。  一般的謁見所である「ディワーニー・アーム」でも、パキスタン人の観光客に囲まれる。
 ジャハーンギールの大広間や寝殿、見事な透かし彫りがある特別謁見室などを巡る。  ラホール・フォートの目玉は、鏡の宮殿と云われている「シャーヒ・マハル」へ。  多くのガラスの象嵌で飾られている室内は、世界遺産の輝きを披露している。
 ラホール・フォートを出て、市の北部にある、世界遺産のシャリー・マール庭園へ。  ペルシャ式のこの庭園はシャージャハーンが1642年に作られたもので、 庭内に長く延びる噴水の水を出してもらったら、壮観そのものであった。
 ラホールのアリバホテルに宿泊し、翌朝、イスラマバードに戻る。
 ラホール・フォートのバードシャーヒー・モスク  地図の中央のがバードシャーヒー・モスクです    <パキスタン ラホールにて>
 シャーリマール庭園  地図の中央のがシャーリマール庭園です              <パキスタン ラホールにて>
 ラホール・フォートを、  下記の「ラホール・フォート」のボタンをクリックして、58枚の写真でご覧ください。

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