瑞凰殿と仙台市博物館     2019年5月24日



 左、土井晩翠が晩年の3年間を過ごした旧宅である晩翠草堂、              右、1985年に再建された、霊屋である瑞鳳殿

 アパホテルで2日目の朝を迎える。 窓からパルコが見える。  仙台駅北のアパホテルは昨年の10月にオープンした3星ホテルである。  ホテルを出て南に歩き、交差点で右折すると仙台駅北部名掛丁自由通路の入口がある。  パルコとアエルの間の名掛丁通りを西に進むと駅前通りに出る。  仙台駅西口前の歩道橋を歩いて、るーぷる仙台が発着する「16番のりば」へ向かう。  16番のりばは既に長蛇の列が出来ている。 一日乗車券を購入すると乗り降り自由な、るーぷるバスがやってきた。  るーぷる仙台は仙台市中心部の観光スポットを結ぶ循環バスである。  るーぷる仙台に乗車、中央一丁目交差点を通過して、青葉通りを西へ走る。  東二番丁通りとの交差点の南東角にある時計台の前を通過する。  NTT東日本仙台青葉通りビル前の晩翠草堂前停留所で下車する。
 右手に見えるNTT東日本仙台青葉通りビル前から、青葉通りを横断して北側へ渡る。  晩翠草堂の前から青葉通りを西に望む。 けやき通りが西公園まで続く。  晩翠草堂は土井晩翠が晩年の3年間を過ごした旧宅である。  旧宅は保存され、愛用品や写真、書画などを展示し公開されている。  晩翠草堂の奥には、仙台ユネスコ会館跡地があり、民間ユネスコ運動発祥の地になっている。  土井晩翠は「荒城の月」の作詩などで知られる仙台出身の詩人である。  晩翠は島崎藤村とともに日本近代詩に「晩藤時代」と称される大きな足跡を残した。  庭園には、吉岡が製作した「壮年の土井晩翠」の立像がある。
 再び、「るーぷる仙台」に乗車して、瑞凰殿前で下車する。  瑞鳳寺の前を進むと、二股の石段があり、左に進むと涅槃門の前に来る。  涅槃門の前には、武士の装束を纏った大勢に人の姿が見える。  仙台藩志会の幟が見える。 仙台藩志会は仙台藩士の子孫らの集まりである。  今日は、仙台藩志会の行事があり、TVのカメラも回っている。  仙台藩志会が、今迄、瑞鳳殿を貸切りセレモニーを行っていたが、 式典も終わり、一般の観光客には閉鎖されていた涅槃門が開放されたので門を潜る。
 瑞鳳殿の拝殿には、仙台藩志会が花輪を奉納している。  伊達家十八代藩主伊達泰宗氏が奉納した花輪も見られる。  瑞鳳殿は1637年に、経ヶ峯に造営された霊屋である。  国宝の瑞鳳殿の本殿は戦災で焼失し、1979年に再建された。  1877年に建立された鋳鉄製の戊辰戦争弔魂碑に参拝し、 瑞鳳殿の涅槃門から、順路を西に向い、林の中を感仙殿に向かう。  石段を登ると、善応殿、感仙殿、妙雲界廟がある。
 門を潜ると、正面に二代藩主伊達忠宗の霊屋である感仙殿がある。  国宝だった感仙殿は戦災で焼失し、1985年に再建された。  2007年には彫刻獅子頭の復元も行われた。  忠宗公は新田開発や治水、港湾の整備などを行った。  感仙殿の左には、三代藩主伊達綱宗の霊屋の善応殿がある。  善応殿は、感仙殿と共に、1985年に再建された。  感仙殿の北側に妙雲界廟がある。 九代藩主周宗公の御廟や十一代藩主齊義公夫人の芝姫の墓がある。  中央は、中世仏教で使われた供養塔の板碑を最後に、妙雲界廟の参拝を終え瑞鳳寺へ向かう。  瑞鳳寺の山門を潜ると、1637年に香華院として創建された瑞鳳寺の本堂がある。  瑞鳳寺は廃寺となったが、1926年に復興された。瑞鳳殿の参拝を終え、るーぷる仙台バス停の「瑞鳳殿前」へ向かう。

     瑞鳳殿 地図の中央の矢印が瑞鳳殿です      <宮城県仙台市青葉区霊屋下23にて>
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左、国宝に指定された「慶長遣欧使節関係資料」が展示中の仙台市博物館、            左、仙台市内の唯一の国宝である大崎八幡宮御社殿

慶長遣欧使節関係資料大崎八幡宮
 るーぷる仙台バス停「博物館・国際センター前」で下車、博物館へ向かう。  五色沼を右手に見ながら、昨日パスした博物館へ。 展示中の国宝「慶長遣欧使節関係資料」を見るのを勧められたので、今日、再び訪れる。  最初は一般の展示室、日本最大級の土偶や、顔に入れ墨を思わせる沈線文が描かれている土偶、大野田遺跡出土の神又は精霊を表している女性土偶、 頭部に一対の三角形の突起を乗せてている鍛冶沢遺跡出土土偶などが興味を引く。  陸奥国分寺は東西240mに及ぶ大規模な寺院であり、回廊の外には七重塔があった。  15世紀代の城館の井戸から出土した常滑焼の大甕は最大径は93cm以上もある。  岩切城が築かれた高森山の麓の凝灰岩の地層に造られた阿弥陀如来と薬師如来などが目に付く。  11時半過ぎに入館し、先ず、個人的にゆっくり眺めた後、ボランティアガイドに案内を頼む。  仙台城とそれを取り巻く建物の推定復元模型を眺める。 本丸は南を竜の口渓谷、東を広瀬川、西を青葉山で守られている。
 最後に、ユネスコ記憶遺産で国宝に指定された「慶長遣欧使節関係資料」の展示室へ。  洗礼者聖ヨハネ像メダイや木製黒漆塗りの十字架、青銅製のメダイ、木製の十字架に手足を釘打たれた鋳造のキリスト像、 左手にロザリオを持つ図様の聖母像、様式帆船のガレオン船模型、支倉が帰国後藩主伊達政宗に献上した短剣、 ボルゲーゼ家に伝来した支倉常長像などに見入る。  芭蕉の辻にあった高札場を復元したものを最後に、ガイドの説明が終わる。  丁寧なガイドの説明に時間の経つのを忘れ、ガイドが終わった時には135分と記録的な時間が過ぎていた。  博物館・国際センター前から再びるーぷる仙台に乗車して、大崎八幡宮前で降りる。
 大崎八幡宮の赤い一之鳥居とニ之鳥居を潜ると、98段とも100段とも言われる、仙台市登録有形文化財の大崎八幡宮大石段がある。  大石段の左手に、大日如来を祀った大日堂がある。 大石段を登ると、赤い三之鳥居がある、前に長い表参道が延びている。  表参道を進むと石段があり、上に大崎八幡宮の長床がある。  長床は本殿前に建つ細長い寺社建築物で、重文指定れているのは喜多方市の熊野神社と大崎八幡宮だけである。  長床を潜ると、正面に手前が拝殿、奥が本殿の御社殿の拝殿が見える。  国宝の御社殿の見所は、極彩色の彫刻と飾金具である。 御社殿は政宗の命を受け、1604年から3年の歳月をかけて創建された。  御社殿は桃山建築の傑作と謳われ、仙台市内の唯一の国宝である。  大崎八幡宮の由来は、坂上田村麻呂が水沢市に勧請創始した鎮守府八幡宮が始まりという。  太元師明王をお祀りしている大崎八幡宮太元社があり、8月1日に太元社例祭が行われる。  境内には、樹齢400年で創建当時に植樹された高野槇や御祭神が大物主神である金刀比羅社がある。  大石段を降り、四ッ谷用水掘に架かる橋を渡って、再び、るーぷる仙台のバス停へ。  仙台駅前行きの「るーぷる仙台」の循環バスがやってきた。 バスで仙台駅で下車し駅前を散策する。

     大崎八幡宮 地図の中央の大崎八幡宮です        <宮城県仙台市青葉区八幡4丁目6にて>
仙台市博物館と大崎八幡宮を、下記の「仙台市博物館と大崎八幡宮」のボタンをクリックして42枚のスライド写真でご覧ください。



 左、東口から宮城野通りを東に望む、左右の道路が東七番丁通り、           右、ペデストリアンデッキに直結する駅から一番近いハピナ名掛丁商店街

 バスを降りて、先ず、仙台駅の西口から東西自由通路を通って東口に出る。  東口から東を望むと、仙台駅東口観光送迎バス乗降場がある。  目の前の地下には。 東西に地下鉄東西線が走っている。  左手に、仙台駅東口タクシー乗り場がある。 この辺りの地下には仙石線の仙台駅がある。  仙台駅東口の南側には、広大な駐車場が広がっている。 ドコモ仙台ビルの上に立つ電波塔が見える。  左に目を移す、駐車場を囲んで、右が柳町通り、左が東七番丁通りである。  東七番丁通りに面して、右にダイワロイネットホテル、正面がヨドバシカメラが見える。  駐車場から北を望むtくぁごかさお、右端に、ヨドバシカメラに渡る空中通路、左にバス発着場がある。  東口から北に歩くと、複合商業施設のBiVi仙台駅東口がある。  東口から宮城野通りを東に望む、東七番丁通りに面して建つ駅前のビル群が見える。  宮城野通りへ、モニュメントやアンパンマンの像がある  宮城野通りを横断歩道で横切る。 宮城野通りを東に望む、先方の交差点で交差しているのが東八番丁通りである。  宮城野通りから、東七番丁通りを南に望む、右手に、ドコモ仙台ビルの電波塔が見える。  東七番丁通りを北に望む、右手に、四谷学院仙台校がある。  再びJR仙台駅の東西自由通路に戻り、台湾料理・台北料理の「鼎泰豊(ディンタイフォン)エスパル仙台店」へ。  「鼎泰豊」は1993年のニューヨークタイムズ紙で世界の人気レストラン10店の一つに選ばれた。  鼎泰豊名物の小籠包とチャーハンを頂く。
 夕食後、夜の散歩のため、仙台駅の西口へ。  駅前から西を望むと、ロフトや七十七銀行のビルが見える。  南を望むと、正面が地上21階建てのホテルメトロポリタンが見える。  北を望む、右手がパルコ、左手が駅前通りである。  駅前から北西を望む。 正面が青葉通り、奥がさくら野百貨店である。  JR仙台駅西口前にあるモニュメントは昆野恒の抽象彫刻「青葉の風」である。  駅前から北を望む、パルコが運営する商業施設「仙台パルコ」が見える。
 パルコの前から駅前通りを見下ろす、右下に、ハピナ名掛丁が見える。  ハピナ名掛丁商店街は駅前のペデストリアンデッキに直結する駅から一番近い商店街である。  ハピナ名掛丁商店街の中を歩く、アーケイドは御影石敷きに半透明の天井が美しい。  パルコの前から、駅前通りを北に望む、左手が、吉野家がある第一志ら梅ビル。  駅前通りを南に望む、左手手前がアエル、その向こうがパルコである。  アエルの前から駅前通りを南に望む。 前が西口地下駐輪場、その後がハピナ名掛丁商店街である。  駅前通りを南に戻って、夜のJR仙台駅を眺める。   バス乗り場の中央のペデストリアンデッキを西に進むと、愛宕上杉通りの上を通りパルコ2に直結する。  バスプール前交差点を西に望む、左右が南町通り、大通りが愛宕上杉通りである。  ホテルメトロポリタンの前を通って仙台駅へ向かい、駅構内の東西自由通路を通って、仙台駅東口へ。  仙台駅を後にして、連泊のアパホテルへ向かう。

     ハピナ名掛丁商店街 地図の中央の矢印がハピナ名掛丁商店街です      <宮城県仙台市青葉区中央1丁目7にて>
      仙台駅前の風景を、下記の「仙台駅前の風景」のボタンをクリックして52枚のスライド写真でご覧ください。

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