徳富蘆花記念文学館と赤城山
2004年8月17日
伊香保にある徳富蘆花記念文学館の前にて(左)
朝、伊香保温泉のホテルを出て、真っ先に、温泉の中心の石段街の近くにある「徳富蘆花記念文学館」に飛び込む。
受付で、今日の一番乗りですよと言われ、入館料を割り引いてくれた。
学生時代の一時期、明治文学の魅力に取り付かれ、明治の文豪の文学全集を読み漁ったが、
中でも、徳富蘆花の作品は心に残った。
そのため、伊香保を訪れた時に、是非行きたい場所のひとつであった。
「千年も万年も生きたいわ」の名台詞で人々に親しまれた彼の代表作の「不如帰」。
でも、館内を隈なく見て回ったが、この台詞を見つけることは出来なかった。
彼の作品で感激した記憶があるのは、「不如帰」や「自然と人生」を出版した、
最も充実した年に、連載を開始した「思い出の記」で、明治文学は勿論、若い時に読んだ作品で最も印象が
残ったものの一つであった。
伊香保でのもうひとつのお目当ては、竹久夢二伊香保記念館である。
二つの記念館を回ったら、正午の時報が鳴ってしまった。
唯、来月にならないと、昔、買った記念切手にある「黒船屋」は見られないのが残念であった。
徳富蘆花記念館 地図の中央「+」印が記念館の場所です
<群馬県伊香保町>
上毛三山のひとつ「赤城山」の大沼(右)
今回の旅行先である「上毛三山」の榛名山を後にして、次の目標の赤城山に向かう。
赤城山は地蔵岳(1674m)を中心に、黒桧山(1828m)や長七郎(1579m)、
荒山(1571m)などの外輪山がぐるりと火口原を囲むカルデラ式二重火山で、
火口原が大沼になっている。
湖畔に宿泊して、外輪山のひとつでも登ってみようかとも考えたが、
大沼に到着した時には、外輪山が霧の中に隠れ、天気予報も下り坂であるとのこと。
先ずは県営駐車場に車を停め、湖畔で一番賑やかな沼の東南側の岸からの風景を楽しむ。
大沼一週コースに従って、左回りに湖岸を走る。
途中で東岸にある「赤城神社」に参拝。
沼に架かる参道の啄木鳥橋の下には、鯉が群がっていた。
これらの鯉は願掛けのための、信仰の対象になっているらしい。
更に湖岸を走り、北岸から全体を望む。
この天気では、山歩きは期待できそうも無いので、今回はこの程度で、赤城山から早々にお暇する。
赤城山の大沼 地図の中央「+」印が大沼の場所です
<群馬県富士見村>