西吉野の賀名生(あのう)梅林
2003年3月14日
梅林の入口近くの「口の千本」から「西の千本」迄を望む(左)
今や、奈良県では「月ヶ瀬」と並び梅林の名所となっている「賀名生梅林」は、国道24号線から分かれ、
吉野川に架かる大川橋を渡って、国道168号線を南下すると、丹生川に宮川が合流する辺り、西吉野村の
「賀名生の里」の「北木曽の丘」に広がっている。
梅林は「一目万本」から始まり、「口の千本」「見返り千本」「東雲千本」と続き、一番高い
「奥の千本」や、見応えのある「西の千本」を経て、最後に「振返り千本」を見て、出発点に戻る。
北木曽の丘は起伏に富んでいて、ハイキングコースとしても絶好であるし、高いところに立つと
一望の下に、どこまでも続く梅林が見渡せる。
賀名生梅林 地図の中央「+」印が梅林入口の場所です
<奈良県西吉野村にて>
食用の梅林だけでなく観賞用の梅もある賀名生(あのう)梅林(右)
賀名生梅林はガイドブックや地図などでは、未だ、控えめに紹介されていて、訪れる人も少ないが、
観光地としての整備も未だ十分でなく、梅林観察用の遊歩道にも車が乗り込み、駐車場も少ない。
最も眺めの良い、「西の千本」辺りに、NHKが24時間常設の放映カメラを設置したことから、
この梅林が最近特に身近となり、多くの人が訪れるようになった。
また、隣接して、1336年の後醍醐天皇ゆかりの賀名生皇居跡があり、民家が重要文化財に指定されている。
少し寄り道するだけで、南朝の歴史の一コマを覗き見ることが出来る。
<奈良県西吉野村にて>