ノムギ古墳
2003年9月7日
橿原考古学研究所の学術員の説明を聞く(左)
先週、天理市で発掘調査がされている、ノムギ古墳の現地調査が今日有るという記事を思いだした。
新聞の山を取り出して、探してみたが分からず、結局、インターネットで現地を調べ、国道25号線を走る。
現地に到着した時には、真夏のような太陽が照りつける中、長い列が出来ていた。 12時過ぎになって、
やっと午前中の最後の説明を聞くことが出来た。
ノムギ古墳は4世紀前半の前方後方墳と位置づけており、今までは殆ど注目されなかったが、今回、
布留0式の土器の発掘により、築造年代が3世紀後半の古墳時代前期前半との可能性が出てきたため
、俄然注目されることになった。
ノムギ古墳の場所 地図の中央「+」印が古墳の場所です
今回の調査で前方後方墳で有ることが確定した「ノムギ古墳」(右)
写真で青い線で書かれている、L形に曲がった所が、今回発掘された方墳の南東角であり、
我々の住む東海地方が発祥の地である前方後方墳が、邪馬台国畿内説の推進役に躍り出た。
HPトップページのご挨拶の欄でも、書かせて頂いているように、古代の世界は話題が溢れている。
日本の歴史の名書の1つといわれている、昭和40年中央公論発行「日本の歴史」と、最近、講談社発行の
「日本の歴史」の両書を
併読してみて、面白さが3倍になった感じである。 晴耕雨読に替わり、晴歩雨読の生活を
送れることは幸せである。
<奈良県天理市にて>