馬篭の宿
2002年10月27日
観光客で溢れる馬篭の宿(左)
中央アルプスの低山で、霰に降られ、登山を残念して3年ぶりに馬篭を訪れて散策した。
此処まで来ると、山中での天気が嘘のようで、時々晴れ間も覗き、快適な雰囲気だった。
それにしても、この観光客の多さは、たまげるばかりだ。
何回でも訪れた坂道の両側では、見慣れた建物が並んでいたが、ほとんどの家が観光客相手の
お店になっていて、来る度にそれらのお店がファッショナブルに変身しているのが嬉しい。
お店毎に特徴を出そうとして、地元色には乏しいとはいえ、多彩な品物を並べているのが
興味深い。 入口の八百屋まで、各地の特産物を並べている。 前回、来たときは、
愛知県幸田町産の筆柿があり、何で、ここで愛知産かと思ったが、今回は「愛知産」と前面に
表示されていて、外の他県産のものと並べられていたのも微笑ましかった。
<長野県山口村にて>
落ち葉に埋まる大平街道(左)
紅葉を求めて、大平峠県民の森にある夏焼山(1503m)を目指ざす。
家を出た時には、晴れていた空も、次第に高度が上がり、
長野県道8号線に入る頃には、雲が一面に垂れ込めていた。
旧大平街道入口付近に車を置き、歩き出して30分もすると雨が降り出してきた。
伊奈谷と木曽谷を結ぶ交通路として昭和の初期まで栄えてきた大平街道は、今や
落ち葉に埋もれた登山路となっている。 霧に囲まれた紅葉の森は、
情緒に溢れていたが、次第に雨足を強めていくその雨粒が、足下で飛び跳ねている。
それが、霰であることに気づき、今日の登山は此処までとする。
霧に包まれた木曽見茶屋に寄って、特製の五平餅を食べてから下山する。
<長野県南木曽町にて>