立山の雄山(3003m)          2012年7月25日   


 実に、1957年以来55年ぶりの雄山登頂

 天狗平で最初の朝を迎える、天気予報が外れ空は一面雲で覆われている。  天狗平山荘恒例の朝のラジオ体操に参加してから、山荘の車で室堂ターミナルに到着。
 雲の中の立山連峰を背景に記念写真を撮ってから、一の越に向かう。  空は雲が一段と厚くなり、何時雨が降っても可笑しくない状況だ。  今年は夏の到来が遅く、登山道には残雪が多く見られる。  遂に、空から雨が降ってきたので、久しぶりに雨具を装着して歩く。
 一の越までは、雪渓を横切る登山道が続く。 午前中にも拘わらず、下山する人の列が続く。  室堂平がガスで霞んで見える。 やっと、一の越の山荘に到着。  一の越からは砂利道の急坂になる。 不動岩と船窪岳の間から富士が姿を現した。  ガスが晴れてきて、ミクリガ池の向こうに、大日岳や奥大日岳が見えてきた。
 一の越山荘の背後に浄土山が見えてきた。 左手、御山谷越に、船窪岳、不動岳、南沢岳、烏帽子岳等を望む。  最後の岩場を登り、黒部湖が見えると、間もなく、標高3003mの立山雄山神社本宮に到着。  実に、1957年以来55年ぶりの立山登頂である。
  立山雄山神社本宮  地図の中央の矢印が立山雄山神社本宮の場所です
  <富山県中新川郡立山町芦峅寺にて>
 立山雄山登りの風景を、下記の「立山雄山登り」のボタンをクリックして44枚のスライド写真でご覧ください。

日本初の現存する氷河と云われている御前沢雪渓のコル

 立山雄山神社本宮の参拝を後にして、立山最高峰の大汝山に向かう。
 室堂平や浄土山がガスで霞んできた。 前方に大汝山の山頂が見えてきたが、雄山の山頂もガスで覆われだした。  日本初の現存する氷河と云われている御前沢雪渓のコルに来る。  更に、進むが、天候と時間を考えて、大汝山の山頂の手前で引き返すことにする。  55年前には、剣岳まで縦走し、剣沢を下って黒部渓谷下の廊下に入り、十字峡まで足を延ばした。
 雄山まで引き返し、雄山山頂にある雄山神社本宮に参拝する。  足場が悪い岩場を慎重に下る。 砂利道になると、一の越山荘が見えてきた。  一の越に到着、若いカップルと談笑、50年後の彼等の再登頂の見本になる。
 左手に浄土山が見える。 明日、天気が良ければ、延泊して、浄土山に挑戦する予定だ。  甘く見て、アイゼンを持参しなかったので、雪道を慎重に下る。  室堂ターミナルに到着、高速バスで天狗平に帰る。  夕方になったら、先ほどまでの曇天が嘘のように晴れ渡り、剣岳を始め、立山連峰、大日岳がくっきりと見え出し、 立山連峰が赤く染まりだした、明日の浄土山登山は期待出来そうだ。
 御前沢雪渓  地図の中央の矢印が御前沢雪渓の場所です
  <富山県中新川郡立山町芦峅寺にて>
 立山雄山下りの風景を、下記の「立山雄山下り」のボタンをクリックして64枚のスライド写真でご覧ください。

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