蕪山の山麓にある紫陽花の名所、
「21世紀の森」は、5年前に訪れ、
天然鮎のコース料理が楽しめる「おもだか」で食事をし、板取温泉で汗を流したが、今回は蕪山に挑戦すべく再び訪れた。
運動公園に駐車、いつもながら先ず登山口を探すのが最初の仕事である。
掲示板は無かったが、ガイドブックに従い、株杉群生地を通る舗装道路を歩き、右手に「野鳥の森コース」や
「尾根道登り口」を見ながら、終点にある「奥牧谷入口」に到着する。
沢を右手に見ながら、右岸を登っていく。 沢を横切り、左岸を登っていくと、突然、踏み跡が無くなる。
道を外れたことに気づき、戻りながら、リボンやマークを頼りに再び右岸の道に戻る。
昭和54年の日付のある「水源涵養保安林」の木の標識を見て、先に進むと、
正面が二股出会いになり、右手に、一見に値する直下型の滝が現れる。
そこから、登山道がプッツリ切れる。 地図を見ると、登山道は滝の背後に続いている。
滝の近くは接近不能である。 周りを見渡すと、遥か左手の沢の上に丸木橋らしきものがちらりと見える。
右手の沢を渡り、正面の子尾根を横切って、左手沢の右岸への道を求めて、右手の崖を上ると、確かに登山道があった。
滝に気を取られて、沢から左手に登る分岐を見落としたらしい。
奥牧谷の上部に差し掛かると、岩がごろごろして、踏み跡が全く分からない。
朱色で書かれた矢印と丸印だけが頼りである。
細い木に書かれた、長い矢印を見つけた。 木肌に180度も描かれた矢印の先端で示された二股の右手の沢に入り、
落ち葉で埋まった溝を登っていくと、沢は伏流水になりやがて台地状の林の中に入る。
完全に道に迷ったと気づき、地形図で現在位置を調べる。 現在地は奥牧谷上部の台地状の平地であり、右手に見える蕪山の山頂に
向かう登山道が近くにある筈である。
暫く、踏み跡のない林の中を、登山道を捜して、山頂に向かって歩くも、帰り道が分からなくなる前に諦めて、
最後に見た矢印の所まで下る。
こう一度、矢印を尾端から先端まで眺めてみて、半円で描かれた矢印の方向は、中央部が示す直進の沢の方向かと判断し、
先方を眺めると、リボンが見つかる。
朱色のリボンや丸印を確実に確認しながら、沢を登り切り、黄葉の林の中を山頂に向かう。
地形図で確認したら、迷った場所から、山頂までは、未だかなりの距離があり、大事になる所であった。
蕪山山頂の樹木は、最近、綺麗に伐採されたらしく、360度の素晴らしい展望が待ち受けていた。
北側には、平家岳(1442m)や滝波山(1413m)、西側には、日永岳(1216m)、南側には
高賀山(1224m)が見えた。
下山道は紅葉した落葉樹林の中の尾根道コースを歩く。
蕪山 地図の中央「+」印が山頂の場所です
<岐阜県関市板取にて>
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