パノラマ台(1328m)から烏帽子岳(1257m)へ    2004年1月11日


登山口の精進湖から眺めた富士山(左)

 天気予報では静岡県は晴れだったが、名古屋の空は雲に覆われ、静岡県境に近づいても、一面に 薄雲で覆われてやや心配になる。 南の空は雲が何処までも続いていたが、北の空は雲が切れ、青空が覗いている。
 豊川ICを通り過ぎ、新城の検札場の手前で、雲の端の北側の山の間に、真っ白な富士の頂が一瞬の間 姿を見せ、富士山の周りは快晴だとの確信を得る。

 いつも富士が見える浜名湖の鉄橋からも、富士山が望まれ、富士川SAからは、真っ白な山頂部分だけが 姿を現す。

 昨年末の箱根の神山登頂の時は、富士山の北側に雲が立ちこめていたが、今日は、南側で雲が湧いている。  期待通り、田貫湖辺りから、富士山の全貌が姿を現し、登山口の精進湖に着いたときは、逆光の中で、 富士山が神々しく出迎えてくれた。    精進湖 地図の中央「+」印が湖の場所です

<山梨県上九一色村にて>




  パノラマ台(1328m)から樹海越しに眺めた富士山(右)

 精進湖の西岸の県営駐車場からスタート。 葉が全て脱落し、見通しの良くなった林の間から、 富士山や精進湖を眺めながら高度を上げる。 登山道は整備されていて、歩きやすい。
 パノラマ台までは、普段は全く展望が利かないであろう登山道も、落葉のお陰で風景を楽しむことが出来た。

 最高峰のパノラマ台まで辿り着くと、突然、東側が開け、北東に精進湖、東には精進湖、西湖、河口湖の 3つの湖が三段に重なって、東南の富士山も加えて、壮大なパノマラを展開している。  

パノラマ台 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<山梨県上九一色村>

烏帽子岳から眺めた富士山(左)

 パノラマ台での昼食と素晴らしい景色を、カメラに収めるのに夢中になり、 予想外の時間が過ぎてしまったので、次の目的地の烏帽子岳に早足で向かう。  間もなく辿り着いた烏帽子岳山頂(1257m)は、やや狭く、パノラマ台と同じ様な風景が展開している。

 切り立った崖の下には、富士山麓まで、樹海が一面に広がっている。 所謂、青木ヶ原である。  夏では雲が湧くような午後の時間になっても、冬では返って温度が上昇するためか、一向に雲が 出てくる気配もなく、写真の対象としては平凡になってしまった。  

   烏帽子岳 地図の中央「+」印が山頂の場所です

<山梨県下部町にて>



下山口の本栖湖から眺めた富士山(右)

 烏帽子岳からの下りは、やや急な下り坂ながら、バランスを取りながら一気に下ることが出きる。  少し下ると、右手に本栖湖が見え始めた。 太陽が、丁度、湖面の反対側にあり、湖面がきらきらと 輝いている。  
 国道300号線まで、辿り着くと、そこから平坦な林の中の道になり、東海自然歩道と合流する。

 再び、国道に出て、そこを横切って、本栖湖の湖畔に向かう。 右手に、本栖湖の湖面が見えてきたので、 遊歩道から外れて、湖畔に立つと、本栖湖越しに雄大な富士の姿を再び拝むことが出来た。  富士山の西側を走る国道139号線からも、麓から山頂までの富士山を眺めることが出来たが、 海が見える頃には、雲の衣に覆われだした。  

本栖湖 地図の中央「+」印が湖の場所です

<山梨県下部町>

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21世紀からの山歩き