雨の鳳来寺山(684m)      2003年7月30日

 雨の中を傘を差しながら鳳来寺山に登る(左)

 梅雨明け宣言がされたのに、朝から雨が降っている。 昨年は連日上天気が続いていたのに。 先週から 天気なら、3000m級の山へと心積もりをしていたが、今週も計画倒れになってしまった。  盛夏は低山の登山は暑くて敬遠していたが、雨の中ならば、今日でも低山登山も可能と、発想を転換して、 雨の中でも登れる山を探す。

 雨でも足場のしっかりした所と、1425段の石段が山頂へと続く鳳来寺山を目指す。  麓で車を置き、樹齢800年の傘杉など、巨木が両側に並ぶ石段の参道を登る。  40分で本堂に着く。 さらに奥の院を目指し、鳳来寺山山頂から、瑠璃山へ。

鳳来寺山の場所 地図の中央「+」印が山頂の有る場所です


 東海自然歩道の横にある瑠璃山(695m)(右)

 瑠璃山は鳳来寺山(684m)から数分の距離にあり、鳳来寺山より高いのに、余り知られていない。  東海自然歩道を歩いて、瑠璃山に向かうと、歩道際に高さ数mの岩山が聳えている。 でも、山頂に立つには 岩肌をよじ登らなければならず、一般向きではない。特に、今日は雨で岩が濡れていて危険であるので、 岩山を眺めて引き返す。

 比較的足場がしっかりしているとは云え、傘を差しながら、滑りやすい雨に濡れた石段や濡れ落ち葉を 歩くのは、結構大変であった。 1425段の石段は、各段毎に、やっと持ち上げられる程の大きさの石を 数個並べて造られていて、先人の苦労が偲ばれた。 今回、雨の石段を歩いて、石段の一つ一つの石が、 水平ではなく、付け根の方に傾けられていくことに気づき、細かい心遣いに触れた気がした。

瑠璃山の場所 地図の中央「+」印が山頂の有る場所です

<愛知県鳳来町にて>

次のページへ

21世紀からの山歩き